ベッドの違いで睡眠の質は変わらない!?——睡眠外来に行ってきた話
眠れませんか?では、今すぐ睡眠外来の予約をしてください。
こんにちは、インターンの大崎です。ちなみに僕は眠れていません。6年前から睡眠不足です。きっかけは受験期のストレスから、と言うありがちなものですが……これが尾を引いて今に至るわけです。もともと体質的なもので、自律神経が弱く、季節の変わり目や気温の変化に弱いのもありますが。
それでも眠れないということを意識してしまうと、ますます眠れなくなってしまうんですよね。
高校二年生の時、初めて医療機関——メンタルクリニックの戸を叩きました。この時ではすでに授業もままならなかったのです。
当時はとりあえず、薬をもらって帰りました。それから多少改善したものの、やはりまた不眠に陥ったり、改善をしたり、というサイクルが続き……根本的な解決には至りませんでした。
(もちろん精神的な問題を抱えている方はメンタルクリニックが不眠を解消する第一歩となると思います。僕の場合はまた違った問題を抱えていたようです)
それから僕も社会人1年目。不眠はまだ続いていました。
最近は4時間ちょっとしか眠れない始末。これでは仕事どころか、まともに生活できるかも怪しいレベルです。
眠りたい。その一心で僕は今日の朝に至るまでいろいろとあがいてきました。サプリを飲んだり、アロマを炊いたり……睡眠外来に行く前日には西川の布団までレンタルを注文しました(必死です)。
しかし、流石に毎日頭がぼんやりしていたし、体調も悪化する一方だったので、ようやく医療機関を受診しようと思い立ちました。
そう、睡眠障害を専門とする医療機関、『睡眠外来』に行ってきたわけです。
睡眠外来に行ってきた
日本で睡眠障害に関心が向けられたのは1970年代からだそうです。現在では日本各地に数多くの睡眠外来が存在しています。最近では子供専用の睡眠外来も銀座にオープンしたようですね。
僕が訪れた睡眠外来は青山にありました。駅のすぐ近くなので助かります。
クリニックの第一印象は温かみがあり、おしゃれな雰囲気、といったところでした。ここなら安心して話せそうです。
待つこと5分、名前を呼ばれて診察室に入ります。
メガネをかけた優しそうな先生が座っていました。この方が快眠を取り戻してくれるのだ、と藁にもすがる思いで、僕は今までの不眠歴についてざっと語ります。
先生との相談の過程で有益なアドバイスもいただいたので、特に参考になりそうなものを2つピックアップします。
Q. よく眠れる布団、眠れない布団の違いはありますか?
A. 関係ありません。基本的に好みの問題です。硬いのが好きな人も柔らかいのが好きな人もいます。
寝心地が良い布団を選びましょう。日本に、眠りを妨げるほど質の悪い布団はまずありません。
眠れない人は「布団が問題では?」と疑ってしまう傾向があるものの、実際はあまり関係ないです。ただ、プラシーボ効果で眠りが良くなることがあるかもしれません。
えー!
まさに僕だ(汗)まあ、言われてみれば布団なんて好みの問題だよな……。今の布団で十分かも。
Q. では、睡眠に一番必要なものは?
A. 質、量、タイミング。
一番大事なのはタイミングです。休日だろうと平日だろうと必ず同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが大事です。
タイミング。わかってはいるが、なかなか直せないやつだ……
ついつい寝る前まで仕事したり、スマホを見たり、何か食べたり、ゲームしたりしちゃうんですよね。時にはしょうがない……
……とはいえ、眠るために良くない行為であることは明らかですね。
ということでこれから2週間、睡眠のサイクルを記録することになりました。
睡眠の改善には時間がかかりそうです。しかし、これが快眠への輝かしい第一歩になることを信じたい。
この日は薬をいただき、次の来院予約をして帰宅しました。
ここまで読まれた方で、「不眠の何が問題なのか?」と思われる方もいるでしょう。
もちろん、眠れないこと自体は辛いですが、それ以上に問題なのは「不眠という不満」が生まれてしまうこと。
不眠が不眠を呼ぶ、負のサイクル。この循環自体が一番辛いです。
眠りは身体的疲労だけでなく、精神的疲労も癒します。眠れないとこの二つの疲労が蓄積する一方です。
精神的疲労が溜まっていくと大変なことになるのは、皆さんもすでにご存知でしょう。
最悪うつっぽくなる可能性も十分予測できます。僕も眠れないときは考えが落ち込んだり、正常な思考が難しくなることがありました。
眠れていないあなた。まずは睡眠外来でカジュアルに相談してみるのはいかがですか。
……余談ですが、スティーブン・キングの著作に『不眠症』(https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E7%9C%A0%E7%97%87%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3-%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/dp/4167705974) という名作があります。不眠症の老人が夜、奇妙な超常現象を目撃してからとある事件に巻き込まれてゆくというスリラーです。詳しくはネタバレになるので書きませんが、一つ言えることは、この本を読んだら間違いなく夜眠れなくなるということです。
話が逸れてしまいましたが、それではまた!
参考資料 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/16/7/16_7_7_32/_pdf
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