マガジンのカバー画像

アリゾナでの解剖学体験記2016

8
2016年1月25日から5日間にわたる冷凍解体を使った解剖学体験記
運営しているクリエイター

記事一覧

海外を経験し、人の解剖を経験し、今改めて思う。

海外を経験し、人の解剖を経験し、今改めて思う。

アメリカから帰国し、早3か月が経ちました。特殊な経験をして自分の人生は変わったのか?そんな事を思いながらのレッスンが続いています。

結論から言ってしまうと明らかに変わった。

筋肉や骨をはじめ、皮膚、神経、筋膜、血液の流れ全てに関心が向いています。指導者もプレイヤーも骨格や筋肉にはある程度意識が高いでしょうけど、こんに細部まで影響し合っているのかと理解してしまっただけに多少混乱も混ざって

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ⑦ 施設見学

解剖学の学び アメリカへ⑦ 施設見学

解剖が終了し、緊張感はとけ渡米最終日はトレーニング施設の見学。EXOSとfischer instituteの2箇所。

まずはEXOS。ホテルからバスで30分くらいで到着。
EXOSは全米7箇所にあり2014年ワールドカップ優勝ドイツ代表の影の立役者マーク・ファスティーグン氏がEXOS創設者。
他にも様々なスポーツからトップアスリートが集う場所です。

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ⑥ 解体5日目(最終日)

解剖学の学び アメリカへ⑥ 解体5日目(最終日)

いよいよ解剖最終日。6時に起床しいつもより多めのランニング。

ホテルに戻り、日本で買い溜めていたレトルトのお粥と鯖の味噌缶で済ませて準備。

睡眠は十分だけど、さすがに5日間の疲れがあるのか集中力がない。でも最後なのでみることができるものは全て見ておきたい。

最後のミーティングルームへ。
細胞レベルの映像は興味深々。ミクロな話と映像は見入ってしまった。

そしていつもの手順でラボへ。
ラボ

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ⑤ 解体4日目

解剖学の学び アメリカへ⑤ 解体4日目

やっと普通の睡眠をとることができ、逆に朝のジョギング時間を削るはめに。慌しく朝食を済ませミーティングルームへ。

今日はDVRTサンドバッグの開発者ジョシュ ヘンキンとジェシカがゲスト講師。こちらのプログラムは昨年受けたので内容は知ってることだけどとりあえず再確認。
単なるトレーニングの重り、っと言う認識しかない人はもったいない。
このジョシュ、以前内臓を取り出して背骨を治す手術をしたらしい。

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ④ 解体3日

解剖学の学び アメリカへ④ 解体3日

滞在4日目、解剖3日目。
睡眠時間は少ないが、体調は良し。何故かと考えてみれば通常のレッスンのようなストレスがないからかもしれない。プールに入ったり、移動を繰り返す毎日よりは体のストレスは少ないように感じる。

起床後すぐにジョギング。

毎日快晴。雲が少なくビックリするすごしやすさ。

いつものようにミーティングからスタート。運動で使っている筋繊維と使われてない筋繊維のcrimpという顕微鏡レ

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ③

解体2日目

解剖学の学び アメリカへ③ 解体2日目

時差ボケが全く治らないまま夜中に起床し、リズムをつかめないまま2日目突入。
朝軽くジョギングし、疲労を誤魔化しながらスタート。2日目もミーティングからスタート。初日の解剖の流れと今日の日程と目標を確認。そしてアナトミートレインと組織の顕微鏡レベルの情報を得て終了。

そのままラボへ。

初日に背臥位で処理した献体をひっくり返し、伏臥位で処理の続き。かなり癒着が進んでいる献体で、三頭筋など、生前

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ②

解剖学の学び アメリカへ②

解剖初日

時差ボケで夜中に1時間ごとに目が覚め、朝からホテル周辺を走ろうと思っていたが体を調整できず断念。

朝のミーティングの時点で面白い情報や目視では見られない貴重な映像を見せていただきました。

ミーティング終了後、いよいよラボへ移動。建物は普通のレンストランかと思う感じで、想像していた実験場のような雰囲気はなし。入り口で白衣、マスク、ゴーグルをまとい中へ。

学校の授業のように中央に机が

もっとみる
解剖学の学び アメリカへ①

解剖学の学び アメリカへ①

今日から一週間、トーマスマイヤーズの筋膜学習でアメリカのフェニックスに行きます。

ちょうどビックリするような寒波が来ていますが、うまく避けて行けそうです。

以前はスポーツトレーナーとして必要な知識として技術面を多く意識していました。また体に関してはもちろん筋肉や骨格を中心に勉強していましたが、昨今、神経、筋肉、筋膜の統合が重要であると理解が深まりました。そこで、今回は直に献体を観にいきます。

もっとみる