ドールハウス

うちのリビングには誰も集まらない。
ご飯の時間、ダイニングでTVをつけ食事をする。
会話という会話はなく、食事する。

食事が終わると解散。
各々の部屋へ戻っていくのだ。

全てが作り物のよう。

長女は自室へ。
次女は母の部屋へ行くか自室へ。

私は洗い物を旦那さんに任せ、寝室へ。
洗い物が終わった旦那さんは寝室のPCブースへ。

お互いが干渉しない。

顔を合わせることがあまりない。

会話もしなくなった。
家でも気を使いたくない。

昔は、家で必要とされないなら、
外のお客さまの助けになりたいと思った時期があった。

休日、店内に訪れる客ほど目に毒はない。

あー、私はこっち側を選んだんだなぁって。
みんな楽しそうに家族を満喫している。

年月をかけて、私は毒にさらされた。
羨ましいと本心で思ったこともある。

羨んでも、それはもう戻らない。

この先も家族ごっこのままだ。

正しい道へ戻ろうと思ったこともある。
だけど、私が傷つけてきたモノ達は戻らない。

自業自得ってやつ。

病院に通い続け、薬を飲み、
家では病み、外では仮面をつける。

人生が終わるまでリセットは無理だろう。

生まれ変わるとしたら？
みなさんは何て答える？

もう一度、あなたと結婚したい！
そして、子供達に会いたい！

それが言えるあなたは幸せだ。

私は、一生ひとりでいる。

旦那さんにも、迷惑かけない。
母親も悲しませない。

そして、何より娘たちには
ステキなママに出会って欲しい。

何よりも強く願うから。