お星さまになりたい
昔のはなし。
いつも明るく元気な子。
いじられキャラの面白い子だった。
ある夜、電話がかかってきて、
その子は泣きながら言ったんだ。
お星さまになりたい。
家庭の事情が複雑だったその子は、
学校ではそんな素振りも見せなかった。
すごいな、この子って思ったんだ。
私の姉は、世間や周りを批判する
愚痴しか言わなかった。
私は不幸で、家庭も複雑で、親が原因で。
いつも人のせいにしていた。
私はそんな姉が嫌いだった。
世の中には、もっと苦しんでいる人が
たくさんいる。
死にたい、死にたい、言う姉が嫌いだった。
その友達を考えると、ちっぽけだと思った。
自分の意思で、自分の行動が全て。
私が今こうなのも自分が悪い。
ただ、
私はお星さまになりたいとは思った事がない。
ただ、
早く終わればいいとは思うけど。
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