過ちと懺悔と:BE THE VOICE 『Sign』
「あなたが人生において最もひどく傷つけた人は誰ですか?」
もしそんな質問をされたら、即座に頭に思い浮かぶであろう女性がいる。
私が彼女にしてしまったことは、20年たった今でも人に言えないようなことだ。
ひどく傷つけただけでなく、彼女の人生を大きく狂わせてしまった。
彼女は一生恨み続けるに違いないし、私も一生許されることはないと思っている。
もし神様が目の前に現れて、「あなたが家を失い、結婚を考えていた女性を失い、仕事を失い、精神障害者になったのは、あのことの報いなのですよ」と告げたら、「なるほどそれなら合点がいく」と思うだろう。
むしろ「この程度で許してもらってよいのか」と思うかもしれない。
今日紹介するBE THE VOICE(ビーザボイス)は、和田純子さんと鈴木俊治さんの夫婦のデュオだ。
ユニット名の名付け親は高橋幸宏さんで、和田さんはテレビCMの歌やナレーションも手がけている。
私が傷つけてしまったその女性は、この和田純子さんの友人だった。
彼女のことを思い出すときには、しばしばBE THE VOICEの曲が頭の中で流れる。
自分の頭の中で流れるバージョンでなく、本物のBE THE VOICEを聴くのは久しぶりだ。
いい曲で、いい声だなあと思う。
ということで、今日の1曲はBE THE VOICEで『Sign』。