こんなところに温泉とサウナが!!in高源ゆ
10月は2度ほど山形に行ってきました。1度目は山形県上山市というところでかみのやま温泉や蔵王坊平などが有名らしく正直訪れるまで知りませんでした(ごめんなさいw)。今回お世話になるのは『高源ゆ』さん!!なんと標高1000mにあるリカバリー施設として温泉とサウナがあるんです。そこの運営のお手伝いということで約1週間という短い期間ですが、働く前からめちゃくちゃ楽しみにしていたので期待しかないといった感じでした。初日は移動日扱いだったのでとりあえず駅についてからどうするか悩んでいたら今回上山市をアテンドしてくれる予定の地域おこし協力隊の方が駅まで迎えにきてくれて今回お世話になる『原ペンション』さんまで送ってくれるということで甘えてしまいました。原ペンションさんはそれこそペンション村と呼ばれる場所に複数あるペンションの一つでしたが、メッチャ格安で宿泊させていただきました。価格は内緒にしておきます。ですが、宿泊代と3食付きでこの価格なの?と目を疑ってしまい、儲けありますかと失礼な質問をしてしまったくらいでしたw。オーナーさんはご主人を亡くしていて、息子さんと二人でやっていたのですが、二人ともペンションを運営しつつまた別の場所にも働きに出ているのでなんか申し訳ない思いもありつつ、人柄の良さについつい甘えてしまいました。 ペンションに着いてからは本業の仕事にすぐに取り掛かるためリビングのスペースをお借りして1時間ほど面接をした後にやっとゆっくりとオーナーさんと軽く話をさせてもらい、お世話になるのでと東京で買った手土産を渡すとめちゃくちゃ喜んでくれてこちらもあげた甲斐があったと笑みが漏れました。高源ゆさんにも挨拶に伺わなければと思っていたのですが、たまたまペンションに用があると連絡がありペンションで待っていると車の音が外から聞こえ、オンラインでは一度顔合わせをしていたのですがリアルでは初対面ということでご挨拶をさせていただき明日の予定をこの場で確認。どうやら明日は高源ゆさんのお手伝いではなく、明日はクアオルト(療養地)で山歩きをするから暖かい格好をしておいてくださいねと言われ、想定外の提案に服装も靴もそれを想定して持ってきていないぞと思っていたらオーナーさんがご主人が来ていたらしいアウターを急遽貸してくださるとのことでアウターはなんとかなるけど、靴はスニーカーだけどなんとかなるさと思い、この日はとりあえずペンションでゆっくり過ごすことにしました。ちなみに、初日の夕飯は山形といえば『芋煮』ということでオーナーさんが作ってくれた芋煮をいただき、幸先が良さそうだと独りごちてました。 翌日は車で迎えに来てくれるとの連絡があったのでペンションで待っていると一台の車が駐車スペースに入ってきて、改めて今回お世話になる高源ゆの責任者の桐生さんと挨拶をして車に乗り込む。向かう先は蔵王ライザウッディロッジへ。そこに今回のクアオルト参加者が集まっているとのことで一旦そちらに集合し、そちらで研修を30分ほど聞いたのちに実際の現場を歩いて見に行くということで再び移動。着いたのは宮城と山形の県境にある駐車場で、そこに車を停めて他のメンバーが来るのを待つ。流石に標高1000mを越えるとこんなにも天候が変わるのかと痛感し、だけど雪が降る前の樹氷の木を見る機会なんて東京にいるとなかなかないので貴重な機会だと思い寒さもなんのそのと言い聞かせて車から出ると一瞬でその思いを砕かれそうに笑。まぁそれでもペンションのオーナーさんからお借りしたアウターがあったからなんとか耐えられたもののなかったらと思うと少々山形の寒さを甘く見ていた自分を反省しなきゃと思いました。他のメンバーもやっと到着し、二班に分かれそれぞれ違ったルートを回ることになり自分たちの班はまずは樹氷を見られるスポットの現状を知るためにオオシラビソ(別名アオモリトドマツ)を間近に見に行った。結構足元にその稚樹がちらほらとあり、だけど雑草やそれ以外の樹木に隠れて日が当たらない状態であまりいい生育環境ではないという。だけど、国有林のため個人や民間が許可なく手を入れていいものではないで林野庁の許可が必須だとか色々と手間と時間がかかるとの現状もこの時案内をしてくれたガイドの方の話で初めて知ることができた。大人になり、若い頃よりは物事を知る機会は増えたと思っていたが、こうして改めて新しい情報を知ることって幾つになっても大事なんだとこうした機会を得るたびに感じる。地方の現状も同じく、都会にいると便利な環境にいすぎて不便さをあまり感じないからこそ、地方に来ると不便さを大いに痛感し、だけどその環境でもきちんと生活をしている人たちがいて何が違うのだろうかと毎回地方に行くたびに考えてしまう。都会の便利さを地方に当てはめればそれが果たして正解なのだろうかと。地方創生をしたいと思い、いろんな地方へ赴いて現状を知るたびに自分に何ができるのだろうかと考えさせられるからこそまずは小さなことからでいいから現状を知ろうと今の行動をしているのかもしれない。ガイドさんに続いて歩いていくと、御田の神(おだのかみ)と呼ばれる水源近くまで行き、ここが坊平地区の水道や農業用水となっていると聞くと感慨深さを感じました。他のチームと合流するために一旦来た道を戻り、通りに出るともう一つのチームもやってきて挨拶を交わすと我々はガイドさんの案内でもう一つの御田の神のところへと向かう。その途中に避難小屋があり、不思議な形状だなと思っているとガイドさんが中に入れるとのことでみんなで中に入るとストーブや灯油なども置いてあり、ここが避難小屋なのだと実感。しかも、外には梯子があり、雪が積もる想定で2階部分に当たる場所にはドアがあり、東京で生活している自分や他のメンバーでもあまり雪が降らない地域の人には馴染みのない話ばかりでかなり新鮮だった。 一旦他のメンバーとは分かれ、自分と桐生さんは別の車でレストランのある施設へと移動し、他のメンバーはバスでやってくるとのことで先に着いて他のメンバーを待つ間に中に入って少し見学をさせてもらった。スノーピークのテントが室内に2つも設置してあり、もしキャンパーの方ならかなり喉から手が出るような豪華なアイテムばかりで構成されていた。生憎、自分はそこまでキャンプには興味は持てず凄さがあまりわかりませんでした泣。そうこうしているうちに他のメンバーもやってきて、一旦テーブルに着くとみんなでフィールドワークしてきた感想を各々に述べていき、自社で何ができるかをみんなで考えさせられるいい機会になったのではないかと思った。しかも、なぜかそこに奥多摩のプロジェクトで事務局側で参加している企業の社員の方がいて軽く挨拶と名刺交換をすることになり、どこで人と人が繋がるのかわからないなぁと妙に感心してしまった。そのあとはランチタイムとなり、各々フードコートでオーダーしたものをいただくことに。自分は桐生さんがご馳走してくれるとのことでピザをいただきました。ピザ窯があり、目の前で焼いてくれたのでなかなか本格的でした。食事の後はまた移動となり、次はなんと羊を見にいくとのことで「えっ!?山形に来て羊?」と心の中で思ってしまったが、ガイドをしてくれた人が育てている珍しい羊らしくてその場所まで再び桐生さんの車で移動。道中では今の現状などを赤裸々に聴かせてくれたり、今後どうしていこうかなどを相談してくれたりしてかなり親近感を感じ、まぁ悩みのない人間なんていないんだなぁと改めて実感した。 その後はガイドさんが運営している牧場へと移動し、かなり珍しい羊の品種を育てているらしくその羊を見学。羊なんて同じじゃないかと思っていたが、実物を見たらその考え方自体を覆された。ガイドさん曰く、育ててる羊は羊毛のためではなくどちらかというと羊の種を絶やさないために育てているとのこと。小さな活動かもしれないけど、知らないところでこういった活動をしている人がいるってことを知ることができるってのもこうやって地方に足を運ぶことで初めて知れたいい機会だと思えた。一通り羊たちと戯れ、時間もやってきたのでみんなで記念写真を撮影して解散となった。どれくらいの企業の人に今回の企画が響いたのかはわからないけど、個人としては皆さん色んな刺激を受けれたのではないかと思った。自分自身も少なからずの刺激を受けてとても良かったと思えた。この日の就業はこれで終わりとなり、高源ゆへと桐生さんと戻り、なんと仕事終わりの温泉とサウナを入っていいとのことでいざサウナへ。男湯自体にはお客様が数名いて、自分は一旦身体を洗って温泉を満喫してからサウナへ入ろうとした時に近くのベンチに座っていた同年代と思われる男性から声をかけられた。初めは警戒心丸出しの対応をしていまったが、どうやらサウナに入るためには手首にリストを巻かないといけないらしく自分はそれを知らずにサウナに入ろうとしたため注意をされてしまったのだ。だが、一応従業員との説明をしたところそれでも不審がられたが気にせずサウナへ。そこに桐生さんがサウナマットを交換するために入ってきてくれてその男性に説明してくれて何とかことなきを得た笑。後から聞いた話だとかなりの常連さんらしく、年パスを購入していて年間350日くらいは入りにきているくらいの強者だとのことでした。
この日はこれで仕事は終わりということもあり、ペンションへと戻ると原さんがおかえりと声をかけてくれて、自分もただいまと返すとすぐに夕飯はどうしますかと聞かれたので一旦部屋に戻ってからいただきますと言って部屋に戻った。久しく誰にもおかえりただいまのやりとりをしていなかったので改めて嬉しさに頬が緩んだ。
夕飯は、昨日とは違って家庭のご飯って感じでしたが手作り感が滲み出ていてこれもまた独り身が長い自分としては外食とはまた違った美味しさが感じられた。
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