「あっちの世界に行けば、あっちの物差しがあるし、こっちに来れば、こっちの物差しがある」 『マイクロスパイ・アンサンブル』
冬の曇り空ってなんていやらしいんだろう、雲の厚みやグレーの空、吹き渡っていく風。全てが人と肌を寄りそわせるために設定されているとしか思えない。 『デッドエンドの思い出』
「ひとは、幼いころ、鏡を見て、それまで、ばらばらだったものが、じぶんになるなどといいますね」 『ポエトリー・ドッグス』
最新の観測によると、地球の住所は次のようになります。「ラニアケア超銀河団 局所銀河群 銀河系 オリオン腕 太陽系 第三惑星」 『14歳からの宇宙論』
旅することは、数少ない私の純粋趣味である。純粋、というのはつまり、なんの役にもたたなくとも、あるいは損をしたって、好きでいることをどうにもやめられない、というような意味 『いつも旅のなか』
※内容に性的な表現が含まれており、不快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。 また、本ブログの内容については、特定の方を攻撃するために書いたものではありません。 上記の引用は、『正欲』という小説の何度読んだか分からない冒頭の数ページです。不穏な空気を纏いながら、どんな物語が展開されるのかまったく想像できなかった記憶があります。 本を読むということは新たな視点や参照点の獲得であり、本を読んだ前後の自分は変容しています。そんな読書体験の中でもっとも想像力の限界を知り、拡張され
「他者からの承認を求めないこと」 『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』
「迷子にならないで、頭の中で。自分を追い詰めないで」 ラストナイト・イン・ソーホー
「私たちは生物であって天使ではない。私たちの心は器官であって真実に導いてくれる導管ではない。それは私たちの先祖に課された生死がかった問題を解決するために自然選択によって進化したのであり、何が正しいかを知るために進化したのではない。」 スティーブン・ピンカー
身体的、心理的な悪影響のせいで、動物園での飼育は客観的にみて野生より生活条件が良いにもかかわらず、寿命を縮めることも多い。例えば、野生のアフリカ象の平均寿命は56歳だが動物園で生まれた象は17歳だ。 『選択の科学』
私にとっての赤は、他の人の赤と同じだろうか。自分自身にしか味わえない、赤の赤さがある。この自分自身でしかアクセスできない感覚の質感のことを、クオリアと呼ぶ。 『未来は決まっており、自分の意志など存在しない』
こんにゃくや寒天を使ったダイエットがブームになりました。どちらも主成分は食物繊維。それらを食べると満腹感が得られるのにもかかわらず、消化されにくいためエネルギーはほとんどない。飽食の現代においては、エネルギーにならないことがかえって役に立っている。 『本当に役立つ栄養学』
『シン・ゴジラ』は原発事故のメタファーとしても見ることができるし、憲法九条の問題ともかかわってくるなど、様々な点から議論できる。しかしそれは解釈の問題であって、物語論的な見方ではない。物語論が特に問題としたのは、設計図のほうである。 『物語論』
エンターテインメントの役割は「人を幸せにする」のではなく「幸せになろうとする人の手助けをする」ということだと僕は考えています。 『僕がコントや演劇のために考えていること』
おはようございます。 先日、とあるコミュニティに参加させてもらい、好きな本の話になり、僕は今年読んだ本の中のベストとして『さよなら未来』という本を選出しました。 そこから興味をもってくださる方がいらっしゃり、『さよなら未来』の以下の一文を引用ました。 そこからいろんな人のいろんな解釈が生まれ、知識の点が重なっていったような気がします。 例えば、以下のように感じてくださったり。 ・「人生は体験の連続である」という言葉、体験をしたいというのは人生を自分のものとして受け取りたい
「花粉がついたら、恋をしてる証拠なんですって。」 『華氏451度』