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〜heldioガイド〜【B】Baugh and Cable読書会

heldioとは?
・慶應義塾大学文学部の堀田隆一先生が「英語史をお茶の間に」をモットーにVoicyで毎朝6時に配信されているラジオ

・このガイドは、heldioを楽しむための道案内となることを願い、お茶の間の住人が作成しているものです。
・アルファベットのAから順にheldioにまつわるキーパーソンやキーワードを紹介します。
\今日からあなたもheldioリスナーに/


英語史概説書にチャレンジ

heldioを聴き続けていると、英語史に関する知識が自然とどんどんストックされていく。
heldioは毎日配信されるため、仮に1回15分と計算すると、1 週間の合計時間は105分となる。大学の標準的な授業は1コマ90分/週であるから、いかに英語史に触れる機会をご提供いただいているかがわかるだろう。堀田先生には全く頭が上がらない。
しかし先生ご自身がおっしゃっているのだが、英語史を体系的に深めたいと思ったら、やはり本(専門書)で学ぶことが肝要である。
初学者はどこから手を付けたらよいかわからないものだが、そこはもちろん、堀田先生による手ほどきが用意されている。
具体的には、学び始めの時期である毎年4月上旬に英語史概説書の書誌情報をまとめた記事hellog上で公開されている。
hellogとはHistory of the English Language Blogの略称であり、堀田先生が運営する英語史に関する幅広い話題を扱うブログのことだ。こちらもheldioと同様、毎日更新され続けているので必読だ。
2024年度版は恐らく近日中に公開されるであろうが、ひとまず昨年度版は以下のとおり。
#5094. 英語史概説書等の書誌(2023年度版)https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2023-04-08-1.html

B&C読書会

数ある推薦書の中で堀田先生イチオシなのは、Baugh and CableA History of the English Languageだ。
決め手は中身だけでなく、平易かつ良い英文で書かれているため、精読にも向くという。
そしてなんと、heldio内で「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ*が2023年7月に始まったのである。
*heldioの通常回は無料であるが、このシリーズは1回200円の有料配信(ウェブブラウザ経由で購入の場合)。ただし冒頭チャプターは視聴可能。

シリーズの内容は、本書(扱うのは第6版)全264セクションのうち1回1セクションに対象を絞り、堀田先生が英語史・英文読解の観点から解説を加えるというもの。
いわばオンデマンド読書会である。
これまでのところ毎月4〜6回のペースで配信されており、この記事の執筆時点(2024年4月4日)ではセクション49まで到達している。

コンテンツ(セクション名)を概観したければこちら↓
#2089. Baugh and Cable の英語史概説書の目次https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2015-01-15-1.html

何と言ってもオンデマンド形式のため、自分のペースで読み進められるのが嬉しい。
毎回欠かさず聴くのはもちろん、取り分け気になる回のみ購入という学習スタイルもアリだろう。

【書誌情報】
Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

対談精読実況生中継

この読書会には実はスペシャル回が存在する。
Voicyの生放送機能を使い、英語史・英語学研究者と対談形式でお届けする回だ。
突っ込みが飛び交い話題が広がるため、約1時間の放送で進むのが数行のみという超精読になる
ことも珍しくない。
もう一点特筆すべきは、シリーズは有料配信であるが、スペシャル回は無料開放されるということである(生放送後、翌日以降の通常回でアーカイブ配信される)。
より多くの人に味わって欲しいという思いが伝わるが、そう、堀田先生のhel活(英語史普及活動)に対する熱量は凄まじいのだ

なお、生放送回を含めたこれまでの配信回一覧は、以下のhellog記事で参照することができる。
#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます
https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2023-10-22-1.html

じっくり着実に学びを深めて行こう。

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