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〜heldioガイド〜【F】福元広二先生

heldioとは?
・慶應義塾大学文学部の堀田隆一先生が「英語史をお茶の間に」をモットーにVoicyで毎朝6時に配信されているラジオ

・このガイドは、heldioを楽しむための道案内となることを願い、お茶の間の住人が作成しているものです。
・アルファベットのAから順にheldioにまつわるキーパーソンやキーワードを紹介します。
\今日からあなたもheldioリスナーに/


福元広二先生(法政大学文学部英文学科)

前置きが長くなるが、英語史研究とは英語という言語の歴史を研究する分野であるが、英語の歴史はいつから始まり、どのくらいの期間があるのだろうか…
英語には約1,500年の歴史がある。これだけ長いタイムスパンであるから、例えば日本史の鎌倉時代や室町時代のように、名称を付けていくつかのまとまり=時代に分けて捉えることが通例となっている。heldioの第618回では、英語史上の時代区分を導入し、区切ることの意味や留意点等についても概説されているので、そちらを聴いていただきたい。
#618. 英語史の時代区分https://voicy.jp/channel/1950/469339

英語の歴史には大きく分けると古英語中英語近代英語現代英語という時代区分があることがわかったところで、それでは果たして一人の研究者が全ての時代を研究しているのだろうか。
そうではなく、ある特定の年代や世紀を中心としてご研究されるのが一般的である。
先生方はご専門をどのようにして、なぜ選ばれたのだろうか。
「なぜ◯◯を研究しているのですか?」とは大変よくある質問だと思うが、やはり気になってしまう。
好奇心に満ちたリスナーを見越してか、heldioには「推しの時代」について3名の先生が語り合った回がある。そのお一人が福元先生なのである。
(実はメンバーは中英語の専門家1名、近代英語2名というアンフェア?!な構成となっているが、今のところ古英語研究者からクレームは来ていないようだ。)

#780. なぜ英語史研究者はその時代を選んだのか? --- 福元広二先生と菊地翔太先生との鼎談https://voicy.jp/channel/1950/564472

詳しくは放送を聴いていただきたいが、福元先生は近代英語の中でも前半部分を占める初期近代英語(1500年〜1700年)、取り分け16 世紀をご専門とされている。
この時代の英語の何が福元先生を惹きつけたのだろうか。
特徴魅力、関心の持ち方としては、以下の点が挙げられるという。
ルネサンスや印刷術の発達により、前の時代から変容していく英語
・同じことを表現するのに複数の言い方=バリエーションが存在→なぜ?どのように使い分けされているの?

何かしら心に響くポイントがあるのではないか。

鼎談の結果は…
・英語の歴史を見ると、誰にとっても、各人の面白ポイントある!
英語史は飽きが来ない
真偽のほどは実際に自分自身で英語史と向き合ってみないとわからないため、今からさっそく英語史学習スタートだ

もう一つ福元先生がご出演されている回がある。

#772. 『近代英語における文法的・構文的変化』 --- 16世紀の英語をめぐる福元広二先生との対談https://voicy.jp/channel/1950/564457

こちらでは仮定法動詞の補文といった具体的な文法項目に注目し、16世紀の英語の姿をご解説いただいている。
疑問文や否定文を作る際に用いる助動詞doや、付加疑問は16世紀になって生じたのだという。

現在私たちの手元にあるものは全て同じ時期に一瞬にして揃ったわけでなく、時の流れの中のどこかの過程で生まれたのだと知ると、なぜこのタイミングどのように他との関連は?と問わずにはいられない。

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