やる散歩〜青春フルパワー忍伝編Day1〜
脅威の70連休も後半を迎え、ラストパッチギ行くぜ!と勢いで青春18きっぷをブチ買った。最近調べて知ったことだが、このきっぷは使用可能な期間が決まっていて、この時期だと3月に入ってからでないと使えない。2月から使えてたら最高だったのにyo!この謎の制限が本当に残念でならない。ならない余り、キチガイみたいに叫びながら太鞭で券面を連打する虐待を加えてしまった程である。蓮舫さん、もしこの記事を読んでいたらどうかJRに「2月じゃダメなんでしょうか?」とお伝えください。
気を取り直して、カチコミをかける場所を考える。せっかくなので未踏の都道府県を中心にカチ込んでいきたい。まだ行ったことがないのは、鳥取・島根・山口・山梨・和歌山・福岡以外の九州。最初に一番遠いであろう鹿児島を考えたが、所要時間が異常だったのでやめた。後々全都道府県コンプリートすることを考えて、今回は和歌山と鳥取を攻め滅ぼすことに決めた。
元気なうちに距離を稼いだ方が良かろうということで、まず鳥取を目指すことにした。
迎えた1日目の朝。久しぶりの早起き。目を覚まし、時計を見る。5時50分。始発を逃す。最寄駅から鳥取駅で終電検索。終電は5時48分。初日の初乗りにして、あっさりと終電を逃してしまった。
過ぎてしまった事は仕方ない。気持ちを切り替え、とりあえず鳥取方面へと歩を進めていく。
青春18きっぷは、改札機を使わず、改札口の駅員にきっぷを提示して改札を通してもらう。最初はいちいち「よろしくお願いしまーーーす!!」とサマーウォージーに券を出していたが、目の前を行く18きっぷ持ちのオタクール青年(オタクな感じの見た目だが、所作がクールな青年)が無言でサッと券を見せて通っていたのを見てKAKKEEEEEEEEとなり、以後オタクール式ノールック無言片手クール提示スタイルに移行した。
18キッパーにはお馴染みの、”ワープ”なるワザがあるらしい。通常は普通列車だけで目的地まで移動するところを、一定の区間だけ18きっぷを使わず特急で移動するのが”ワープ”。普通に特急料金を払って移動しているので別に裏ワザという訳でもなく、”ワープ”というより単なる”富ダッシュ”ではないかという見方もある。ただ、数時間に1本しか停まらないような”怠い駅“が間に挟まる長距離移動の場合、1,2駅間の富ダッシュでも効果は絶大である。一度は逃した鳥取駅終電コースに再び復帰することができた。さらに、在来線を休みなく乗り継いでいくと発生する、昼食とる暇ない問題も同時に解消した。神様仏様お金様である。
その後もひたすら電車で移動、移動、移動の1日だったので、デンシャバ(電車のシャバ=駅の外)にいる時間がほとんどなかった。そのため、乗り換えの間に駅をちょろちょろするか、駅にいる人々の様子を眺めるくらいしか遊ぶ余地がなかった。
浜松駅で電車を待っている時には、ジップロックにスマホを入れていじってる(いや昔のお風呂でスマホ使う時のやり方!)ギャルと、小ぶりの鎖みたいなのにスマホを繋いで首から提げている(いや地獄の番人のスマホアクセサリー!)女子高生が同じ列に並んでいて面白かった。
ひたすら在来線を乗り継ぎ、無事22時過ぎに鳥取駅に到着した。こんなに長時間電車に乗ったことがなかったので、途中おしりにヒビが入ったり薄皮が剥けたりしたが、何とか当日中にたどり着くことができた。丸一日移動したが、思ったより疲労はなかった。寒さに震えながら駅から徒歩30分の最寄りのネカフェまで歩き、そこで夜を過ごした。
1日目の教訓:
・お金はやばい(すごい)
・夜の鳥取は寒くてしんどい
完