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ChatGPT-4Vで画像をアップロード可能に!写真の評価をAIに聞ける時代へ

ChatGPT-4Vの画像アップロード機能について

みなさん、こんにちは。今日はChatGPT-4Vの新機能についてご紹介したいと思います。
これまでテキストベースだったChatGPTが、バージョンアップにより画像アップロードを可能にしました。これは写真愛好家だけでなく、ビジュアルコンテンツに関わる全ての人にとって革新的な進歩です。イメージベースのフィードバックが可能になったのですから。
写真をアップロードして、「この写真に何が写ってるか教えて」と聞けば、写真を言語化してくれます。

例えば、下のガード下の写真を言語化してもらいます。

この写真に何が写ってるか教えて

この写真は、夜の日本の街の風景を撮ったものっぽいね。鉄骨の下に、提灯が並んでおり、それぞれの提灯にはさまざまな文字やロゴが描かれているよ。道路沿いにはお店が並んでいて、人々が歩いてるのも見える。店先には飾りやポスター、看板なども多く、典型的な日本の夜の商店街の雰囲気が伝わってくるよ。色のコントラストや提灯の明るさ、人々の動きなど、興味深い要素がたくさん含まれている写真だと思うよ。

良い感じで言語化してくれます。
この文書をプロンプトとすれば、DALL-E3に画像を作ってもらうことも可能です。

専門家による写真評価プロンプトの事例

さっそくこの新機能を使って、私の写真がフォトコンテストで入賞する可能性があるかどうか、5人の専門家の意見を求めるプロンプトを作成して、評価してもらいました。
ターゲットのフォトコンテストは「GR PHOTO FESTA 2023」です。

事例1

まずはこの雨の日のスナップ写真を評価してもらいます。

あなたは{専門家1}、{専門家2}、{専門家3}、{専門家4}、{専門家5}の役割を持っています。
今から{テーマ}について交互に発話させ課題と解決方法も混ぜながら、水平思考を使い議論してください。
{ゴール}に向かって議論してください。
必ず{ゴール}について結論を出してください。
各条件は以下のとおりです。
#条件
{専門家1}・ストリート写真家
{専門家2}・Instagramのインフルエンサー
{専門家3}・画廊オーナー
{専門家4}・ポートレート撮影が得意な有名写真家
{専門家5}・旅写真が得意な写真家
{テーマ} ・アップロードした写真が、テーマが「日常」のフォトコンテストに入賞するに値するかどうか
{参考資料} 2022年度の入賞作品
https://www.ricoh-imaging.com/jp/grphotofestival/2022/result.html#inpoint-list
{ゴール}
・フォトコンテストに入賞できる確率を5段階で評価してください。  
5が高確率で、1が低確率です。
・この写真の良いところ、課題の講評をしてください。

了解、それでは各専門家の意見を交互に伝えていきますね。

ストリート写真家:この写真、雨上がりの街の風景がリアルに捉えられてて、リフレクションが美しいね。通行人や店舗の明かりが「日常」の一コマとして魅力的に見える。でも、もう少し人物の動きや表情を強調すると、さらに物語性が出てくると思うよ。​

​Instagramのインフルエンサー:確かに、この写真はインスタ映えする要素があるね。夜の街の雰囲気、反射する明かり、人々の動き…。ただ、ちょっと色味やコントラストを調整すれば、もっとインパクトが出ると思うよ。

​画廊オーナー:アートの視点から見ると、この写真は日常の中の特別な瞬間を捉えていて、観る者に感情移入させる力があるね。ただ、もう少し被写体や構図に工夫があると、更に良くなると思うよ。

ポートレート撮影が得意な有名写真家:人物の動きや背景のバランスが取れていて、情緒が感じられる。ただ、人物をもう少しクローズアップするか、彼らの表情を強調することで、もっと感情的な深みが出ると思うよ。

​旅写真が得意な写真家:この写真は、ある場所の「日常」を良く表現しているね。ただ、もう少し旅の要素、例えば地元の特色や文化を取り入れると、さらに興味深くなるかも。

総評:
この写真は、雨上がりの都市の「日常」を独特な視点で捉えており、魅力的な要素が多い。色調や構図に若干の調整が必要かもしれないが、フォトコンテストでの入賞は充分考えられる。
入賞の確率:4
良いところ:雨上がりの都市の雰囲気や反射する明かり、人々の動きなどのリアルな要素
課題:色調や構図の微調整、人物の強調や表情の捉え方などの改善が求められる。

入賞確率4は言い過ぎですが、なかなか的確な講評をしていると思います。

事例2

次に、比較として、プリン・ア・ラ・モードの写真を評価してもらいました。プロンプトは事例1と同じです。

{専門家1}・ストリート写真家:
この写真を見ると、まず「日常」というテーマに合っていると感じます。毎日の暮らしの中で、人々が日常的に楽しむデザートの一つを美しく切り取った印象を受けます。ただ、ストリート写真としては人々の生活や風景の一部が欠けているように思えます。

{専門家2}・Instagramのインフルエンサー:
この写真、インスタ映えしますね!鮮やかな色合いとディテールがクリアに写っているので、インスタでの反応も良いと思います。ただ、テーマが「日常」なので、もう少しリアルな生活感が出るようなアングルや編集があっても良かったかも。

{専門家3}・画廊オーナー:
アートの観点から見ると、色の組み合わせやバランスは良いですね。しかし、画廊で展示するにはもう少し意味やメッセージ性が欲しいところです。

{専門家4}・ポートレート撮影が得意な有名写真家:
この写真に人物がいないのでポートレートとしての評価は難しいですが、テクニカルな部分では非常にクリアで鮮明に撮れています。ディテールやテクスチャーも良く表現されています。

{専門家5}・旅写真が得意な写真家:
「日常」というテーマからすると、この写真はある地域の日常の一部を表していると思います。しかし、旅写真としては、その地域の特色や文化をもう少し強調しても良かったかもしれません。

結論:
この写真の良いところは、鮮明な画質と鮮やかな色合い、そして細かいディテールが美しく捉えられている点です。課題としては、テーマ「日常」に対してもう少し日常生活のシーンや背景を取り入れることで、テーマに合った表現をすることができるかと思います。
フォトコンテストに入賞できる確率を5段階で評価すると、現在の写真は3と評価します。技術的な面は高く評価できますが、テーマとのマッチングや意味性をもう少し強化することで、より高い評価となる可能性があります。

プリンを撮っただけの写真ですが、それぞれの立場で適切な講評をしてくれていると思います。
入賞確率が、街の風景4→プリンの写真3になっていることから、テーマとのマッチングを考慮した採点をしていることも伺えます。

実際に使ってみた感想

実際にこの機能を使ってみた感想を述べさせていただきますと、非常にシンプルで使いやすいものでした。画像をアップロードするだけで、まるで複数の視点から専門的なアドバイスを受けているようなフィードバックが得られます。これは単なるテクノロジーの進化以上の、クリエイターにとっての新たな創造ツールと言えるでしょう。

以上がChatGPT-4Vの新機能と、実際に私が体験した使用感です。
みなさんも是非試してみて、新しいクリエイティブの可能性を探ってみてください。

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