3月2日

  今日は出かけるのが夕方からだったので、朝はゆっくり起きて漫画を読んだりしていた。
『ニューヨークで考え中』をここ数日ちまちま読み返しており、今3巻の半分くらいまで来た。作者の近藤聡乃さんのエッセイ漫画であり日記のようになっているのだが、刊行されるまでの時間の差があるため、実際には数年前の出来事が描かれている。

それはそれで当然のことなんだけど、なんせ1巻の初めは2012年なんだから、ちょっと「えっ」となるくらい時間の差がある。その中で10年後はどうなっているのか、みたいな話も出ていて面白い。もう2024年で、もう3月になりましたね。

3巻の後半は、コロナがもう世界共通の脅威としてやってきた時期である。街中が静まり返り、先の見えない恐怖と窮屈さを皆が抱いていたあの時期。歴史的な大きな揺らぎの渦中にいることを実感して、どうなるんだろうなとぽつんと考えていたことを記憶している。

変わるもんである。慣れる或いは共存、といってもいい。今やマスクをしている人はいても必要不可欠ではないし、感染者数なんて気にもしていないし、電車の中にいても、映画館の中にいても、ライブハウスの中にいても、コロナのコの字も頭に浮かばない。でも、元通りという訳でもないと思う。
ふとした時にあの時期のことを思い出して、ああよく皆耐えて、耐えてこその今だよなあと、悶々としていた自分や周りの人に大丈夫だよと言ってあげたくなる。そして学んだことはそのままに、これからも活かしてやっていきたい。


  去年の今日はサークルの後輩と椎名林檎のライブに行っていた。その後輩も先日の引退ライブで見事にステージをやりきっていた。もみくちゃになれる空間が戻ってきていて本当に良かったと思う。

ところで、『ニューヨークで考え中』1巻で、私が大好きなお話の主役である十七年ゼミは次は2030年に現れるらしい。その時はアメリカまで見に行きたいというひとつの夢は、まだ変わっていない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?