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ナレッジマネジメント

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 質問は7つのカテゴリーに分けられていて、その一つに、「情報、分析、ナレッジマネジメント」があり、他の6つのカテゴリーの基盤に位置づけらています。

 ナレッジマネジメント(Knowledge Management)は、知識管理と訳しても良いのですが、Googleで「知識管理」と検索しても「ナレッジマネジメント」が出てくるぐらいで、カタカナの方が定着しているようです。

 ボルドリッジにおいて、ナレッジマネジメントとは何でしょうか。

 一般的な用語でボルドリッジの主要用語集にも定義はありませんが、組織の知を資産として築き管理することで、次のようなことが求められています。

・働き手の持つ知識を収集して組織の知識とする
・さまざまな情報源のデータを混ぜ合わせ相互に関連付け、新しい知識を構築する
・関連する知識を顧客、サプライヤー、パートナー、および協力者との間でやり取りする
・イノベーションや戦略計画プロセスで使用する関連知識を集めて組織知に変換する

 知識資産は用語集に定義があるので、確認しておきます。

知識資産(KNOWLEDGE ASSETS)
組織に蓄積された知的資源。情報や、アイデア、学習、理解、記憶、洞察、認識および技術スキル(技能や技巧)、能力などの形で組織とその働き手が保有する知識。これらの知識資産は、組織の働き手、ソフトウェア、特許、データベース、ドキュメント、手引き書、方針や手順書、および技術的図面などの形で存在しています。知識資産は、顧客や、サプライヤー、パートナーの中にも存在します。
知識資産は、組織が使用し、投資し、成長するために利用できるノウハウです。知識資産を構築し管理することは、利害関係者にとって価値を生み出し、競争上の優位性を持続するための主要な構成要素です。
(Baldrige Excellence Framework 2021-2022より引用。翻訳筆者)

 顧客の知、サプライヤーやパートナーが持っている知も資産として活用することがポイントです。

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 筆者らGQFが翻訳した「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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