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ピーター・ドラッカーを超える

エドワード・デミングとピーター・ドラッカーは、互いに影響を与え合った間柄と言われています。デミングは、彼の著書の中で、ドラッカーの言葉を引用して、それを主張の論拠としたりしています。

ドラッカーは、マネージャーの具体的な仕事として「目標の設定」「組織づくり」「動機付けとコミュニケーション」「測定」「人材の育成」の5つを挙げています。(Management,P.F.Drucker,1974より)

この「目標の設定」について、デミングは、「現在の目標管理において企業の目標は、さまざまな部門に割り振られる。もし各部門が与えられた目標を達成すれば、全体的に目標を達成できるだろうということが、通常、想定されている。(しかし、)不幸なことに、部門ごとの努力は足し算できない」と主張し、「ピーター・ドラッカーこはこの点を正確にとらえており、深く理解していた」と述べています。(デミング博士の新経営システム論、1996、第二章より引用)

また、ドラッカーは、マネージャーの仕事をオーケストラの指揮者になぞらえて説明していますが、デミングはシステムの説明でそれを取り上げ、そこでこのドラッカーの例えを使って説明しています。(同書、第4章)

上の2つは、どちらも「相互依存」ということを鍵にしています。ボルドリッジの核となる価値観と概念にある「システム的視点」の原型を見ている感じです。

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ピーター・ドラッカーの経営を考えるセミナーが開かれます。これまでにもご紹介している次世代経営者・エグゼクティブ向けのオンライン&リアルセミナー「経済産業ビジネススクール”時代セミナー”「二水会」」です。
第3講座は、2020年11月11日(水)午前、「ドラッカー経営を超える時代が来た!」と題して、実際にドラッカーに会って話をされた、数少ない日本人の一人、高梨智弘氏を講師に迎えて開かれます。(上記写真は、チラシ裏の写真をお借りしました。)

詳しくは、主催の内部統制評価機構のホームページ(下方の「お知らせ」)または、経済産業ビジネススクール/Facebook のイベントをご参照ください。

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府機関NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。





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