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組織全体および業務単位やプロセスのパフォーマンス測定の一貫性

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 4.1 組織のパフォーマンスの測定、分析、改善では、組織の計画立案とパフォーマンスの向上をサポートするために、パフォーマンスの測定、分析、およびレビューのためのデータと情報をどのように選択して活用しているかを尋ねます。

 日常業務のパフォーマンス、組織全体としてのパフォーマンスをどのように測定し分析しているかを尋ねます。

(1)日常業務と組織全体のパフォーマンスに関するデータと情報をどのように追跡していますか。

 あなたの組織の主要なパフォーマンス指標は何でしょうか。
 組織の総合的なパフォーマンス指標としては、財務指標や顧客満足あるいは顧客エンゲージメント、従業員満足あるいは従業員エンゲージメントなどがありますが、それらは具体的にはどのようなデータや情報をもとに判断しているのでしょうか。
 また、日常の業務活動がどのくらいうまく行われているか、結果として組織の戦略目標と実行計画はどの程度達成されているか、などについて、どのようなデータや情報をもとに評価し把握しているのでしょうか。

 このような、日常業務と組織全般にわたるパフォーマンスの追跡に使用するデータや情報をどのように選択し、収集し、関連付けを行っているか、また、戦略目標と実行計画の達成に関する進捗状況をどのように追跡しているかを尋ねています。

 このときに重要なのが、このようなパフォーマンスを測定し管理する仕組み(パフォーマンス 管理 システムという)に一貫性を持たせ統合されていることです。

一貫性(ALIGNMENT)
組織全体の主要な到達目標の達成のために、計画、プロセス、情報、資源配分の決定、働き手の熟練度と充足度、活動、結果、および分析が、矛盾なく首尾一貫している状態。
統合(INTEGRATION)
組織全体の主要な到達目標をサポートするために、計画、プロセス、情報、資源配分の決定、働き手の熟練度と充足度、活動、結果、および分析を調和させること。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より引用)

 一貫性と統合には、組織全体でどのように評価尺度の一貫性が取られているか、組織全体のデータと情報が得られるようにどのようにそれらが統合されているかが含まれます。
 組織全体のデータと情報は、組織がパフォーマンスの状況をレビューし、戦略的意思決定を行うための、主要な入力となります。一貫性と統合には、組織全体の重要事項または改善を目的とする主要な評価尺度について、業務グループごとに、および、プロセスごとにパフォーマンスを追跡するために、組織全体としてのパフォーマンス測定の要求事項を、業務グループやプロセスにまでどのように展開しているかも含まれます。

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 筆者らGQFが翻訳した「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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