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核となる価値観と概念から組織の状態を確認する

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークを具体的にどのように活用したらよいか、ボルドリッジにまだ馴染のない組織でも、ボルドリッジを使用して組織を改善につなげられます。

 組織プロフィールの質問を一通り眺めたあとは、核となる価値観と概念を学びます。

2.ボルドリッジの11個の核となる価値観と概念を学びます。核となる価値観から見ると、組織がどのような状態にあるかを検討してください。改善すべき点が見つかりましたか?

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ボルドリッジの核となる価値観と概念の役割を示した図です。
 図の中央の白丸とその一つ外の青丸の中にある11個の文言が核となる価値観と概念です。その周りの灰色の部分に実際の経営の6つのプロセス、その周りの水色の部分に5つの結果があります。
 核となる価値観と概念に基づいて、経営の6つのプロセスがあり、その実践が5つの結果を生みます。そのことを示しています。

核となる価値観と概念
システム的視点(Systems Perspective)
将来を見据えたリーダーシップ(Visionary Leadership)
顧客に焦点を当てた卓越性(Customer-focused Excellence)
人を大切にする(Valuing People)
俊敏性と回復力(Agility and Resilience)
組織学習(Organizational Leraning)
成功とイノベーションに焦点を当てる(Focus on Success and Innovation)
事実に基づくマネジメント(Management by Fact)
社会貢献(Societal Contributions)
倫理と透明性(Ethics and Transparency)
価値と結果の提供(Delivering Value and Results)

 これら11の核となる価値観と概念を一つひとつ学び、組織の状況と照らし合わせて、足りないところや異なっているところがあれば、それが改善点になります。

 核となる価値観と概念はボルドリッジの基盤にあるものなので、このnoteでも度々取り上げていますが、こういう使い方もあったのだといま理解しました。

 核となる価値観と概念は、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーにはその4ページに1枚にまとめられていますが、そうした観点を踏まえて、深掘りしていきたいと思います。

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 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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