将来を見据えたリーダーシップが必要とされています
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。
ボルドリッジが大切にする核となる価値観と概念で2番目に位置するのが将来を見据えたリーダーシップです。
将来を見据えたリーダーシップ
組織の経営幹部は、組織のビジョンを設定し、顧客に焦点を当て、明確ではっきりした組織の価値観と倫理観を示し、従業員に高い期待を設定する必要があります。
(ボルドリッジ核となる価値観と概念より引用。)
ビジョン、価値観、期待は、すべての利害関係者のニーズのバランスを取る必要があります。また、リーダーは、知識と能力を構築し、働き手に権限委譲し、多様性を十分に活かし、イノベーションを促し、リスクを管理し、回復力を確実にし、責任を求め、パフォーマンスエクセレンスを達成し、それによって組織の継続的な成功を確実にするための、戦略、システム、方法の創出を確かなものとする必要があります。
リーダーが定義する価値観と戦略は、組織のすべての活動と意思決定の指針となります。
リーダーは、働き手すべてが、貢献し、能力開発と学習を行い、革新的であり、意味のある変化を取り入れるように、活力と意欲を与えることが必要です。
リーダーは、その行動とパフォーマンスの責任を組織の統治機関に対して負い、統治機関は、組織と経営幹部の倫理、行動、パフォーマンスの責任をすべての利害関係者に最終的に負う必要があります。
リーダーは、自らの倫理的な行動と、計画立案、イノベーションのための支援環境の提供、意思疎通、働き手の指導と動機づけ、将来の幹部の育成、働き手一人ひとりの認証、公平で分け隔てない扱い、および、組織パフォーマンスのレビューへの個人的な関与を通じて手本となる必要があります。手本となることで、組織全体にわたるリーダーシップ、コミットメント、率先垂範を構築する一方で、倫理観、価値観、期待感を強化することができます。
ボルドリッジは、このようなリーダーシップのあり方を、「将来を見据えた(Visonary)」という言葉に集約しました。
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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。
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