財務および運用のパフォーマンスを向上させる
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。
ボルドリッジ事始め、その2は、財務や運用の成果の向上との関連です。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織が行う事業のすべてのコンポーネントを統合された全体として管理するのに役立ちます。これは一般企業/非営利組織、教育機関、ヘルスケアの3つのバージョンで利用可能な、非規範的なフレームワークです。
「非規範的」とは、例えば、リーダーシップはxx型がよい、とか、品質管理はxシグマを活用せよ、とか、特定の方法ややり方を規定、推奨するものではないということです。
このフレームワークは、すべてのリーダーが、組織のミッションを達成し、結果を改善し、競争力を高めるために活用できます。
3つのことを言っています。
・組織のミッションの達成
・結果の改善(向上)
・競争力の強化
なぜボルドリッジ?
ボルドリッジ・フレームワークは、包括的なリーダーシップおよびマネジメントの道具です。ボルドリッジは、その組織にあった運営方法を教えてはくれません。それでもよいことには、組織独自の事業環境や課題に関係なく、すべての組織に有益な、移転可能なスキルと洞察をリーダーに提供します。
これをやればよい、ということはなく、やってみて結果を見て改善し、最良のやり方に近づけていいきます。
「人々は、 『なぜボルドリッジなのか』と尋ねます。私の答えは非常に単純です。
・3つの格付け機関すべてによるウォール街のトリプルA債券格付け
・資本プロジェクトを予定どおりに予算内で実施
・96%のビジネス満足度
・94%の居住者満足度
・95%の全体的な品質評価
・97%の職員満足度」
– Michael Levinson、コーラルスプリングス市の元市長(2007年度ボルドリッジ賞受賞者)
ボルドリッジは「非営利組織」のセクターで、行政組織も対象となっており、市や町も受賞しています。
ボルドリッジ審査基準とボルドリッジ・フレームワークの関連
パフォーマンスエクセレンスのためのボルドリッジ審査基準は、ボルドリッジ・フレームワークの重要な部分です。これは、すべてのセクター、すべての規模の組織において、リーダーがパフォーマンスを把握し管理するために使用できるツールです。
審査基準は、
1.パフォーマンスの高い組織がどのように運営され、持続可能な結果を達成するかを扱い、
2.現在のリーダーシップと管理の問題に関する実証済みの実践を組み込んだ
洞察に満ちた一連の質問で構成されています。
「ボルドリッジ審査基準は、あらゆる手段でリーダーになることを私たちに求め、成功しました。生産性、顧客のロイヤルティ、従業員のエンゲージメントおよび経済的利益の向上を確認しました。」
–サミュエル・リャン、元社長兼CEO、MEDRAD(現在はBayer HealthCare、Radiology&Interventional、 2003年および2010年のボルドリッジ賞受賞者)
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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。
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