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結果に焦点を当て、価値を生み出すことに重点を置く

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジが大切にする核となる価値観と概念で最後に位置するのが価値と結果の提供です。すこし補足します。

 ボルドリッジは、主要な利害関係者に価値を提供し、バランスを取ることを求めています。そのために結果と価値の創造に焦点を合わせることは重要です。

価値と結果の提供(Delivering Value and Results)
組織は、主要な利害関係者に価値を提供し、バランスを取るのに役立つ結果を選択し分析する必要があります。したがって、結果には、財務結果だけでなく、製品およびプロセスの結果、顧客と働き手の満足度とエンゲージメントの結果、リーダーシップ、戦略、社会的成果も含める必要があります。
(ボルドリッジ核となる価値観と概念より)

 結果に焦点を当て、価値を生み出すことに重点を置くことは、組織が要件を伝達し、実際のパフォーマンスを監視し、優先順位を適切に調整し、経営資源を効果的に再割り当てするのに役立ちます。

 結果に焦点を当てないと、組織は内部の自己主導的なプロセスにこだわり、お客様やお客様の要件など、成功のための重要な要素を見失う可能性があります。
 戦略目標は、活動重視ではなく、結果または成果(アウトカム)重視である必要があります。成果の達成から活動の完了に焦点が移ると、結果責任が損なわれます。多くの場合、管理者や従業員は割り当てられたタスクを実行しますが、必要な結果やメリットは得られませんでした。

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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