お金をもらわずに働いてたときが一番楽しかった

お金をもらわずに働いてたときが一番楽しかった。

あれは18〜19歳の頃だ。私は窓拭きのバイトをしていた。

(窓拭きのバイト。イメージ図)

16歳からやってる窓拭きだが、このときは好きのピークだったと思う。
とにかく休むのが嫌だったので、バイト先の社長にも「休みを入れないように」と念を押していた。
しかし職業柄、天気や現場サイドの都合で休みになってしまうことがあった。

そうすると、いつも同業他社に連絡をしていた。
「ボランティアでいいので働かせてください」と言えば、何かしらの仕事はあった。
そうして、自分の会社が休みの日は、よその会社で窓拭きをしていたのだ。

お金をもらわずに働いてた時期があるというと、珍しがられる。
「仕事=つらい」とか「仕事=生活のため」みたいなイメージがあるせいだろう。
だが、仕事好きな私にとっては普通の話だった。「仕事休み=つらい」だったのである。

高校を1ヶ月で辞めて働き出してからは、とにかく毎日が楽しかった。
学校に居場所のなかった私にとっては、社会が天国に思えたのだ。

そんな感じで今日まで働いてきたが、今振り返っても、この「お金をもらわなかった時期」が一番楽しかった。
20歳で独立してからというもの、売上とか利益にこだわってきたので、お金をもらわないなんて考えは、どこかへ行ってしまった。
家族が出来たことも大きかったと思う。

ただそんな私も来年で40歳。いよいよ人生の後半戦である。
そうなるとまた、お金をもらわずに働くことをしたくなる。
もちろん全部が全部そうではないが、ちょこちょこそういう活動を再開するようになった。

今は知り合いが立ち上げる事業のWebサイトと予約システムを作っている。
もちろん今の時点では無料。面白そうなので、手弁当で参加している状態だ。

お金は便利なものだけど、それをもらった時点で仕事の価値は「確定」してしまう。
そうでなく、あえてその場を「流す」ことで、もっと面白いことになるんじゃないのかなと思う。

変な見返りを求めてるわけではないが、結果的には10代のときもそうだった。
20歳で独立したわけだが、ボランティアで手伝いに行ってた会社が、そのまま取引先になってくれた。
そのため最初から10社近くと付き合いがあった。

ああいう面白いことをまたやりたい。
というか、まさに今がそのときだと思う。

「お金をもらわずに働くのが一番楽しいよなw」
なんて冗談を言いたいものだ。

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