DT-E1で複数音声をミックスする(非推奨)

私は、デイトナのDT-E1を使っている。

説明書の57pを見てみると、HSPを2系統、A2DPを1系統接続できることがわかる。

スマホとレーダー探知機などを繋いで同時に再生するための機能なのか、他社接続のためなのか、音声をミックスして再生できるのだ。

とある用途で、この機能を使いたくなったのでその時にやったことをメモする。

普通、A2DPでスマホを繋ぎ、他の機器をHSPで繋ぐことを想定するはずだが、大抵のオーディオ-Bluetooth変換系はA2DPにしか対応していない。

そうすると、スマホをA2DPではなくHSPで繋ぐ必要が出てくる。
普通にペアリングすると、スマホとDT-E1の間はA2DPとHSPの両方で接続される。

Androidスマホでは、Bluetooth設定の各接続機器の画面から「音楽(A2DP)」と「電話(HSP)」をそれぞれオンオフできるようになっていて、通常は両方オンである。
具体的にいうと、マイクが必要ない高音質の用途ではA2DPが、マイクが必要な低音質の用途ではHSPが使われる。

で、「電話(HSP)」を残して「音楽(A2DP)」を切り、別のA2DP対応機器を繋げば、先述の接続状態は完成する。

だが、スマホを繋いでやりたいであろう、音楽再生やナビの音声はHSPでは聞こえないことに気づくだろう。
普通のスマホの音声系統ではそれらは再生されないのだ。スマホ本体のスピーカーから鳴ってしまう。
これはBluetoothの仕様に基づいた挙動であり、正しい。

正しいのだが、乗り越えられないか?というと乗り越えられる。
世の中には「通話しかできないBluetoothヘッドセットで無理矢理にでも音楽を聴きたい」という需要があるのだ。

このアプリを使えばできる。有料だが体験版があるし、買い切りだ。

デバイスの接続順番や、再生開始タイミングなどにそれぞれクセがあるので、何度か試してみると、A2DPで繋いだ機器と、スマホのHSPの音声がミックスされた状態でDT-E1から聞こえてくるはずだ。

...特に、スマホ音声の劣化具合に驚くだろう。
昔の携帯電話回線越しに音楽を聴いているようなある種ノスタルジーを感じさせるようなひどい音質。
ナビの案内音声でかろうじて使い物になる感じもある。

さらに、通信の不安定さというか、再生がうまくいかないことにも困るかもしれない。

というわけで、記事のタイトル通り非推奨となる。

世の中のヘッドセットには、A2DPを2系統つなげるものなどもあるため、そちらを検討した方がいいかもしれない。

また、複数のA2DPをミックスして1系統にまとめるようなBOXを作っている人もいるのでそちらを参考にしても良いかもしれない。