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【推しポケ育成論】#04 マタドガス【ポケモンSV】


◆1 マタドガスとは

初代カントー地方出身。分類どくガスポケモン。
記念すべき初代から登場のどく単タイプのポケモン。カラーリング、タイプ、目つき、ドクロのような模様、これらの禍々しい特徴によりゲーム内では害悪戦法、アニメでは悪の組織の手持ちであったりとマイナスのイメージが拭えない。図鑑説明はどの世代でも汚い、臭いといった酷い内容のオンパレード。しかしよく見ると可愛らしい表情の中に見える遠くを見つめるようなどこか悲しい目が我々の心を掴んで離さない。
マタドガスはかがくへんかガスという場にいるポケモンの特性を無効化する唯一無二の特性を持つ。準伝説レジギガスのスロースタートという5ターンの間攻撃と素早さが半減する特性を無効化できるため相性が良く、ダブルバトルでは相棒として役割を果たしてきた。
もうひとつの特性はふゆう。こちらは地面タイプが無効となり実質弱点はエスパーのみとなる。これに加え、防御種族値120という高耐久を誇り、落とすことは決して容易ではない。
色違いは浅葱色で鮮やかな緑がかった青系の本体となる。日本では毒の色イメージは紫色だが海外では緑系となるため、海外向けのマタドガスとも言える。
個人的には向かって右側のいじけたような顔が好き。

◆2 スペック

◆3 育成論

【①どくどくスタンダード型】
特性:ふゆう
技 :どくどく/まもる/ねっぷう/たくわえる
性格:ずぶとい(防御↑/攻撃↓)
もちもの:くろいヘドロ/ゴツゴツメット
努力値:H252 B252  S4
テラスタイプ:でんき

どくどくのスリップダメージで削っていく王道の型。
どくどくを入れながらたくわえるで自身のBを上げつつまもるで攻撃を防ぐ。どく無効のはがね相手にはねっぷうでダメージ+やけどを狙える。
シングルでの採用率は低く、ふゆうのイメージがあまり無いのかじめん技が飛んでくることもちらほら。元のBが高いため積み無しでもカイリューのA特化げきりんもダメージは50パーセント程度で耐えることができる。積みながら守ってヘドロで回復。戦術としては長期戦となるが粘り勝ちに持っていく。テラスタルはでんきにすることで弱点は無くなるが耐性も減るため使用するかは状況判断。

■参考耐久(相手A特化)
カイリュー
→ノーマルテラスタルこだわりハチマキしんそく乱数2発(1.17%)

パオジアン
→ つららおとし確定3発

オーガポン(かまど)
→ツタこんぼう確定3発

【②対物理突破型】
特性:ふゆう/かがくへんかガス
技 :おにび/たくわえる/クリアスモッグ/アシッドボム
性格:ずぶとい(防御↑/攻撃↓)
もちもの:くろいヘドロ
努力値:H252 B92 S164
テラスタイプ:どく

はがね/どくタイプは引くことで割り切った型。Sに164振ることで実数値101となり無振りカイリューなどのS80族の上から動けるように調整。
おにびを当てることができれば物理アタッカーを機能停止にすることが可能。余裕があればたくわえるによりBDを積んでいく。相手の積み技に対してはクリアスモッグ、ダメージはアシッドボムで削っていく。押し切られた場合にも相手の特防を削り後続につなげることができる。

【③みちづれ型】
特性:かがくへんかガス
技 :おにび/みちづれ/ちょうはつ/だいばくはつ
性格:ずぶとい(防御↑/攻撃↓)
もちもの:くろいヘドロ
努力値:H252 B4 S252
テラスタイプ:不使用

確実に対面の一体をもっていくことを狙った型。基本的な動きはちょうはつから入りみちづれで共倒れにする流れ。

【④とつげきチョッキ両受け型】
特性:ふゆう
技 :へどろばくだん/アシッドボム/シャドーボール/だいもんじ
性格:ずぶとい(防御↑/攻撃↓)
もちもの:くろいヘドロ
努力値:H36 B220 D252
テラスタイプ:ほのお 
とつげきチョッキにより特防を強化した型。もとのBの高さと合わせて耐久面はかなりのもの。居座り性能は高く、苦手なはがねに対して打点をもてるだいもんじを覚える。ただし火力は低いので各技の追加効果にやや依存する。1発のダメージ量よりも行動回数に重きを置いた。おにびやどくどくのイメージが強いため、ちょうはつを誘えるのも強い。

◆4 所感

意外にも器用なため技スペースに悩まされることが多い。おにび当てた時の物理アタッカーへの絶対的な対面性能は相当高い。
たくわえるでBDを3段階上げることができれば大抵の攻撃ではびくともしない。ゴツゴツメットを採用してダメージソースを増やすことも可能、じこさいせいなどは覚えられないので貴重な回復ソースとなるくろいヘドロを採用した。
はがねタイプが苦手で環境に多いサーフゴーに受け出しされると厳しい。
また不意のエスパー技で致命傷となることもあるため高耐久とはいえ過信は禁物。
ポケモンSVではピクニックでポケモンと触れ合うことが可能だがマタドガスはボディウォッシュが苦手。ベトベトンも嫌がっていたのでどくタイプは洗ってはダメそう。
少し悪そうな見た目で素直でいいやつ、そんな気がする。火力インフレ気味な現環境でどこまでやれるのか。
今後の活躍に期待。

◆  おまけ

対キラフロル盤面。色違いはお互い似た系統のカラーリング。
相手は最新世代ともあって秀でた特攻にヘドロばくだん、パワージェム、だいちのちからと言った優秀な特殊技の攻撃範囲を持つ。どく、いわ、じめんタイプの攻撃を半減以下で抑えられるポケモンは少ない。変化技も豊富でニードルガード、とける、おきみやげ、両壁など、有用な技を多く覚える。
でもたとえ不器用でもマタドガスのが好き。

初代どくタイプvs最新どくタイプ
街で偶然友達に会った感

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