星のカービィ ディスカバリー クリア後感想・考察

3/25日に満を辞して発売された、カービィシリーズ完全新作『星のカービィ ディスカバリー』
先日100%クリアまで到達したので感想と考察を書いていきます。

※カービィに関してはもうどこまでがネタバレになるのかわからないので、自己責任でお読みください……
一応ストーリーの核心に迫る部分やフィギュア説明文あたりについては後半の注意書き以降に載せています。


というわけで100%クリアしたんですけど……

もう0%時点から100%到達までノンストップで最高!!
気持ちがだれたところ一切無し!!ずっと最高潮!!全編通して感情揺さぶられっぱなしの振り回されっぱなし!!
マジで悪いところ探す方が難しい!!悪いところ探すよりHAL部屋探す方が簡単説あるレベル

……っていうくらいには神ゲーでした。
もう良いところが多すぎて何から触れればいいのかわからない程良かった。前作スターアライズがカービィシリーズに一区切りつけたとんでもないお祭り超大作だったのと、そのスターアライズに出てきた今までのキャラクターたちがほとんど出てこないであろう新舞台ということもあって、カービィの新しい幕開けについていけるのか……?と勝手に不安になっていたんですけど、そんな不安丸ごと吸い込んでくれましたねカービィ 新しい楽しさや驚きはありながらもカービィシリーズならではの魅力もしっかり残してくれて、その上で期待を大きく上回ってくれる最高の作品でした。HAL研ありがとう……しか言えないよほんとに……


☆アクションゲームとしての評価や操作性

今作はカービィシリーズ初と銘打たれた3Dアクションゲームということで(個人的にはトリデラは違うのか?って感じなんですが、360度好きな向きに動けるという意味の3Dってことなのかな)、舞台設定だけじゃなく初めての試みの作品だったんですね

最近はオープンワールドゲームも多いし、オープンワールドとまではいかなくてもフィールドをあちこち動き回れるゲームが当たり前になってますが スクロール系ゲームにはその良さがあるし神視点RPGにもその良さがあるから、別にカービィも最近の流れに乗らず今までの横スクロールゲームでいてほしい部分もあるな…というこれまた勝手な不安を抱いてたんですけど
本当に見事としか言いようのない完成度で、カービィシリーズっぽさを残しながらも360度移動のできる3Dゲームになってるな!!という 従来のカービィの操作感は本当にそのままなんですけど、フィールド(足場)の端から端まで、前から後ろまで全部動き回れるし奥行きのギミックもあるっていう欲張り仕様になってました これぞカービィの3Dと知らしめるような力強さですよ……いつものカービィのまま、カービィのいる世界が広がったな!!と感じさせてくれました

アクション面もいつものカービィでお馴染み、大胆で超爽快感のシーン(ほおばり変形とかコピー能力強化後とか)もあるし、隠し要素や謎解きギミックの細かい楽しさやり込み要素もあるしっていう安定かつ進化し続ける面白さ アクションゲームとして非がないって言われるの本当〜〜〜にわかる 操作にストレスが無いというかゲームを遊ばせる上での隙が全く無い……
引っかかった点としてはコピー能力の操作説明画面が無くなった上、武器屋ワドの説明も全部を教えてくれるわけではないってのはちょっと不親切出は…?と思わなくもないけど、自分でコマンドをいろいろ試して技を見つけていくってのはこれはこれで楽しさがある 対してほおばり変形の時の操作はいたってシンプルで、新要素にすっと馴染ませてくれるのがこういうところだよな〜!!と思った

あとはメニュー画面?の廃止 タイトルの次がいきなりワドルディの町で、今までにあったようなメインゲーム・ミニゲーム・サウンドルーム…とかを選ぶメニューが無くなって直でカービィの世界に入るって手法が斬新だな!っていう あれすごいよね…ワドルディの町がすでにゲームの作中でありながらメニュー画面も兼ねてるんですよね
ミニゲームやサウンドルーム、ムービー、コレクション、今までのゲーム紹介とかのお楽しみ要素…などのシステム要素がワドルディの町やワドルディの営む施設っていう世界観に落とし込まれている 本編じゃなくても本編の空気を楽しめるっていうすごい素敵な演出になってますよね今回……カービィの世界に対する気持ちを遮ることなく、いろんなモードに切り替えることができるんですよ この試みマジで良かったね……


☆グラフィック・デザイン

いやまあ最高だってわかってはいたんですけど、わかってても最高なものは最高ですね本当……

従来のカービィシリーズ安定かつ進化した美しい映像と完成された世界観、細かいところまで気を抜けない背景や小物の作り込み……しっかり期待のはるか上空をぶっ飛んでくれました今回も
行き止まりありまくりでオープンワールドではないしカメラワークもかなり限られる(正直これいるか?ってくらい動かせない角度もある)んだけど、むしろそれが良いのかなと思った カメラワークはゲーム側に決められてるけど結局それが一番その時その場所のステージを最も映えるように写してるわけだし、視界がひらけていく瞬間とかの盛り上がりや暗闇ステージの不安感の煽りを考えると下手にこっちが動かせない方が演出を楽しめるのでは?あとカービィは隠し要素が死角になってたりほんの少し見える場所にあったりでそういうところに目を凝らす面白さもあるから、普通にこっちで全角度見えちゃうとそういう楽しさは減っちゃうだろうし ほおばり変形時にガンガン進む時にカメラ動きまくるのも楽しかった
行ける範囲は狭くてもその中でやりたいことは大体できるのも、非オープンワールドならではの楽しさ……道に落ちてるゴミは転がせるし動物は追い回せるし 個人的にすご!!ってなったのが、ゲーム進行に関係ない背景道具にもカービィの技による衝撃や振動が伝わってるところ ちゃんと背景に血が通っているというか、別のレイヤーに無いというか、あ〜この世界を冒険してるんだなって実感させてくれる 限られた範囲に凝縮された面白さを詰め込んでくれた感じ……この世界にいる!という思いをめちゃくちゃ強めてくれるんだよどのステージに行っても……

そして今作の世界観 マジで マジで好き以外の言葉が出てこない

人類が消えた後に残された廃都ってだけでも最高なのに、ステージごとに設定されている舞台のチョイスがマジで良すぎてあまりにも好き 周年フェアの飾りつけはそのままにバックヤードが荒れてる潰れたショッピングモール、錆びついた金網に囲まれた薄暗い水路、閉鎖してアトラクションだけが動いている遊園地、灰色に凍りついた街並みや地下鉄の駅、リゾート地だった頃の片鱗が砂に埋もれた砂漠、そして他のステージに比べてやたらと綺麗で普通に稼働している研究施設 もう 全体的な世界観だけでも優勝なのにひとつひとつの舞台がさらに優勝してくるわけですよ、そしてそれが超綺麗なグラフィックで描かれてる……新しいステージを目にするたびにここは……!と大興奮に持っていかれてしまうんですね
しかもディスカバリーにおける廃都って一般的に描かれる廃都とはちょっと違うというか 荒廃してないんですよ 何ならステージで行けない部分にまだ人間普通に生活してんじゃないの?って感じで 電気がまだ通ってたり上下水道が生きてたり、あと単純に物が全然綺麗だったりで、数ヶ月〜数年前まで普通に使われていた場所なんだなってのがひしひしと伝わる廃都の在り方をしていて、大災害とか戦争とかで人類滅亡したみたいな悲惨さが一切見えないんです でもそれぞれのステージを見た後にワドルディの町に戻ると、あぁ生きてるものたちが住んでいる文明ってこういうものなんだな、ってのがわかって やっぱり新世界の文明はもう終わってしまった文明なんですね それほ発展レベルとか科学の進歩レベルとかの問題ではなく、やっぱり「その文明を使っている存在」をワドルディの町では感じられるしステージ上では感じられない(アニマルたちはいるけど彼らは文明を使ってないので…逆に言えばキャロラインに使われているあの場所はキャロラインによって生かされているし、アルマパラパの住処もまた異様とは言え生活感がある)って差がはっきりしていて 新世界の廃都、人類の影だけがぽっかりと抜け落ちたような虚無感があるんですね 詳しい部分はストーリーに絡むので後半のネタバレ部分で書きますが、人類が"滅んだ"のではなく"消えた"ことによって中途半端に息吹が残った、奇妙な明るさを持った廃都……というイメージを強く受けました

クリア後ステージも……最高のグラフィックで……これは後述します

キャラデザについて まず既存キャラの新しいお召し物なんですが、カービィのコピー能力(今回は武器屋ワドルディが作ってくれるということなので帽子に力入れてる?)のデザイン 能力進化って要素から、同じコピー能力でも全く違うモチーフで進化段階ごとに差がつけられながらも並んだ時に同じコピー能力なんだっていう統一感があり……歴代タイトルに比べて能力の種類自体は少なくても、同系列の違いみたいなのをデザイン面でも見せてくれるからここはかなり良かった。ファイターズ系で他キャラコスプレみたいなコピー能力衣装あったけど、ああいうサービスもふんだんで素晴らしい ソードの最終進化を武器屋ワドルディはどんな気持ちでデザインしたのか気が気じゃないが……
ワドルディたちもいろんな衣装着てたり微妙な色分けがされていたり カービィもなんだけど、一頭身のキャラにここまで多種多様なオシャレさせられるのデザインの神だよなHAL研 大王様とか既存中ボスとかの何名かは新世界バージョンにアレンジされたデザインになってるんだけど、こちらはいちいち質感がすごい 大王様のマントとか中ボスの毛並みとかね……いや新世界に元々いたキャラよりワイルドになってないか……?
ほおばり変形はまぁほぼギャグみたいな見た目になってるんだけど、いちいち手がちゃんと残ってるのが面白いしかわいい 階段はもう……もう……何……?ロボボアーマーの時もだったけどカービィよりもちょっと大きめのプレイアブルキャラでカービィよりも大胆なアクションできるようになるの本当に楽しいよね

そして新キャラというか新世界の生命体たちについて 彼らは舞台背景と同じく、プププランドに生きる者たちに比べてリアリティが強いというか"我々の世界"に近しい存在に見えますねやっぱり…現実にいる動物たちがデフォルメされたデザインと言ってよいだろうキャラもままいる そんな中でエフィリンなどは全然現実味(我々にとっての)が無いビジュアルをしている、新世界に元々いたであろうキャラたちとは大きく違うことが一目でわかるってのがまた上手いよなぁ……生命体のデザインひとつとってもストーリーや世界観の奥行きになるわけですよ ちなみにエフィリンもまたアップになった時の毛並みが半端ない


あと、今作の収集要素はフィギュアコレクションなんですけど、これが作中に出てくるキャラクターやアイテムや舞台背景や無機物など、ゲーム中の3Dモデリングを結構な割合で網羅してるものなんですね それを「フィギュアを眺める」ということで360度じっくり見れる機能がついてる、これすごくないか……?メインキャラのモデルを見れる機能を実装してるゲームは珍しくないけど、アイテムの一つ一つやその辺に落ちてる無機物まで、美麗グラフィックを舐め回すように見ることができるんですよ……もちろんメインキャラたちも好きなだけ眺めることができるんで、ラスボスのデザインの凝り具合とかしっかり堪能できますね こういうことされると強欲だから背景資料もじっくり見たくなっちゃう スターアライズみたいな本を出してくれ……

☆音楽

いや…これも最高だってわかってたんですけどね……わかってたんですけど……
やはりいざ実際にその最高をぶつけられると人って正気を失ってしまうものですね

個人的にカービィシリーズのBGMはロボボプラネットが優勝だったんですけど あのロボ世界の雰囲気に新曲も従来曲のアレンジも統一されてる感じが大好きで ディスカバリーがそれを超えてきたかもしれない 一番好きになってしまったかもしれない……
今作は耳に残るあのメインテーマや主題歌のメロディがかなり頻繁にあらゆる場所で出てきて、まずあの旋律自体も良いし各々のエリアの特徴を際立たせるアレンジもすごい効いてて 一曲一曲分けて聴いても良曲なんですけど、ディスカバリーというひとつの作品であることがBGMたちの集まりによって強調されてるように思えた
合成音声による主題歌も、日本語にも聴こえるし英語にも感じられるし、でも明らかに別の世界の言語…という絶妙さ あれは一体どこの言葉なんだ?字幕の歌詞が新世界で散見される文字と同じだから、あの音声が新世界の人々が使ってた言葉ということかな……歌無しのBGMだけじゃなくってああいう形で歌を乗せて主題歌らしさを出しつつ、我々の世界の言葉にはしないことでカービィの世界観を大事にしてるっていうにくい演出ですよ オープニングがワンコーラスでフルバージョンがエンディングで聴けるってのも熱い

そしてワールドマップの演出 あれあまりにもやばくないですか?エリア1〜4と5〜6が地続きになってるんですけど、エリアを跨ぐ移動をすると「BGMの旋律はそのまま続いた状態で」「エリアごとのアレンジだけが変わる」んですよ 言葉じゃ上手く説明できないので、プレイしてない方はこの動画の1:41〜あたりを見ていただけるとどういうことかわかっていただけると思うのですが

BGMがこんなにもシームレスに変わっていく演出 スターアライズでもトップ画面→メニュー画面のBGMアレンジのみ切り替えがすっきりしててすご!ってなったけど、今回はそれをワールドマップでやってくれてるのが世界観の作り込みに一役も二役も買ってるイメージ アレンジで大きく印象は変わるけど同じメロディを使ってるので、同じ世界なんだな〜ってのが体感できるし、エリア4までと5以降が分けられてるのも新世界の中でも別の区域になるんだなって音楽でわからせてくる
ここまで同じメロディをアレンジ変えて使うってのも結構挑戦的では?と思ったけど、アレンジがいちいち良いのでいちいち新鮮な気持ちになるし、耳に刷り込まれるんですよねあのテーマが グリーングリーンズとか既存曲が少なめなのも新しい舞台っていう実感になるし、でもここぞというポイントでお馴染みの曲を出してくれるのもあ〜星のカービィの物語!!という気持ちになれて良い ディスカバリーのテーマ・新曲・既存曲がいい塩梅に使い分けられてると思いました

あとHAL部屋のBGM・フィギュアコンプで聴けるBGM・あと条件がよくわからない(アルティメットカップZクリア?)町のBGMのアレンジが本当〜〜〜に良い これはフェスでやってくれるやつでは?特にHAL部屋のBGMはサービス満点でグッときてしまった……そこアレンジしてくるんだ!って驚きと喜びに満たしてくるじゃん……
もちろん各ステージの新曲も良かった 私カービィシリーズは毎度氷エリアの曲が大好きなんですけど、今回はブリザードブリッジのBGMが最強でした あの冷たい灰色と緊迫した連戦ステージにぴったりのカッコよさ

☆ストーリー(ネタバレ薄め)

ストーリーは言っちゃえばいつも通りのカービィというか、割とシャレにならんレベルの宇宙規模危機が起きてカービィと友達がそれを救うぞ!!のやつなんですけど 基本言葉では説明されずはっきりわかるのは大筋だけで細かい部分は読み取ったり察したり考察したりしてねってところもいつも通りなんですけど

ただ、今回はプププランドとは完全に別の世界・別の時空での冒険ということで、敵キャラとか含め世界観が新しくなってたな〜という感想はある 絵画の世界や鏡の中とかも別時空と言えば別時空なんだけど、あれはプププランドの表裏みたいなところもあるので…今作はもう完全に、別の文明や歴史があったんだなと感じさせるステージになってましたね ただそんなところに秒で町を作り自分らの文化圏を形成し発展させるワドルディの凄まじさって感じなんですけど 核心部分もカービィワールド全体に関わるような要素があったりして、次回作以降の広がりが一気に増えたな…という印象
とはいえ刷新しすぎないあたりも嬉しかった プププランドからさよならしたわけでも今までのフレンズとお別れしたわけでもなく、ただ単に冒険の舞台が今回は別時空の新世界だったってだけで、今までお馴染みのwii組とかモブワドルディとか中ボスたちとかいっぱい出てくるし 直接は出てこないけどポップスター時空のフレンズたちも普通に生活続けてるんだな…と思わせてくれる感じなので、そこは本当安心しましたね……カービィたちの新しい世界の新しい冒険をプププランドの仲間たちが聞くことにななるんだろうなと そう思わせてくれるストーリーで個人的には寂しさゼロで大満足です



☆難易度

メインシナリオ部分は基本ノーコンで行けてうっかりゲームオーバーになっても一度ステージ見てれば次でクリアできる程度、シナリオのラスボスもどんなに上手くいかなくてもリトライ数回すれば撃破できる でも100%クリア目指すとなるとかなりシビアだし収集要素は時間もかかる、ギミックや隠し要素コンプも攻略情報見ないとなるとかなり難しい…という難易度のバランスがカービィシリーズは本当にいつでも絶妙なんですが、それは今作も健在でした。シナリオ面の難易度はいつもと同じくらいだと思います
本編のステージはクリア後含めてサクサク爽快に進むし、ボスたちもまぁ強くはあるけどこっちのコピー能力を進化させとけばしっかりダメージ入るから攻撃パターンわかれば苦労しない程度か?シナリオ進めるのに最低限必要な数のワドルディとかも攻略見ないでも集まるんじゃないかな〜という感じ でも100%クリアのために周回始めるとなかなか見つからない子もいるし結構シビアなミッションあるし……ゲーム普段やらない層にもやりこみたい層にもサービス満点で良いですよねいつも

はるかぜモードとワイルドモードの違いは個人的にはそんなに……もしこれからプレイされるという方でアクションゲーム苦手じゃないって場合は、初回プレイをワイルドにしてワドルディ回収の周回時ははるかぜにすると、初回は手応え増しで楽しめつつ周回時は効率よく進められるので良いんじゃないでしょうか
ただ、基本死なない道中(今作は落下一発アウトが無くなり落下ダメージのみになったけどそもそも落下自体そこまでしない)はどっちでも大差ないけど、ボス戦は体力ゲージの影響がモロに来るので ボス戦だけはるかぜにしておくってのもアリかもしれないですね…私はアルティメットカップを日和ってはるかぜにしました

カービィシリーズはメインだけなら簡単だけど100%クリアは難しい、みたいなことを先に書きましたが 今作、その100%クリアのハードルは歴代の中でも低い方なのでは?という感触です
これはもう理由がはっきりしてて、本当に シャレにならんレベルで コピー能力が強すぎる!!あの武器屋ワドルディとカービィが組んでる時点で敵に勝ち目ないだろ……あのワドルディマジで何……?ってかコピー能力を改造って何……?まぁカービィは謎の生命体だしコピー能力も謎の力なので別にそこに何が起きようといいんですけど、そのメカニズムを理解してる上に自分の手を加えてカービィという不思議存在の力を間接的に操れるあのワドルディ、本当に、何者????
武器屋ワドルディの力があまりに強すぎるので、今作は"敵が弱い"のではなく"カービィが強すぎる"というパワーバランスの崩壊が起きてます しかもこれに加えてファイターズであったような体力・攻撃力・素早さのドーピングアイテムもあるし、好きなタイミングで回復やドーピングができるアイテムストック機能まである なのでコピー能力を最終段階まで進化させて+★まで強化させてドーピングも限界まで積めば、もう力技でボスラッシュのラストまでいけるでしょってくらいには強いです。カービィが…というかコピー能力が……歴代100%クリアの最難関となるハードルって普通にボスラッシュ最終戦だと思うんですけど、そこが割とあっさり力技で突破できちゃうのであとは細かいやり込みで100%いけるのでは?という手応えですね もちろんコピー能力縛りとかしてボスラッシュ遊べるので、自分を追い込むプレイができなくなってるわけじゃないです。むしろコピー能力とドーピングに頼る部分が大きすぎるので、そこを削った場合の難易度は一気に跳ね上がると思います……

トレジャーロードも通常クリアでレアストーンもらうだけなら数周すれば全レベルともクリアできるけど、目標タイムはかなりシビアな設定なのバランス良いですね…あれノーミスかつベストルート辿らないと無理なのでは?ドーピング積んでコピー能力も強化していけばそれなりに楽になるのかもしれん
カフェバイトもクリア自体は多少運ゲーなところもありつつ苦労しないって感じかな ただゲームオーバーになるとバイト代全カットになるのはこう…ストーリー的にシビアすぎてビビったが……ワドルディ…あんな平和的牧歌的な町作っといてワンオペバイトに対する当たりキツすぎるしランチタイムでちょっとでも待たされると全員ブチギレで帰るのマジ……?
釣りはヌシ出た時の最後のコマンド入力がなかなか判定厳しいけど、これ必ずXボタンになる決まりあるっぽい カービィが上向かないと釣り上げてる感じ出ないからとかかな

総じて今回は難易度的にはいつものカービィくらいかな!というイメージです いつも以上に力づくでどうにかなる側面が強いなというイメージもある……でもタマコロカービィ お前は別だ ゲキムズ自体無理なのにゲキムズの目標タイムとかあるの他の部分で補わない難しさを全てタマコロカービィに詰め込んだ感じある



さて、以下ストーリーの核心・クリア後ステージの詳細・ラスボス裏ボスの正体・その他やり込み要素のネタバレなど配慮ゼロになります
何が書いてあっても大丈夫な方のみお願いします。














それでは、ご覧ください!



いや〜〜〜本当にあの研究施設からエンディングまでの演出 たまらん ずっと背筋が凍り付いてたしぴんと伸びたし指先まで緊張が走っていた
いやまぁ大王さまとのバトルからそれはそうなんだけど そこら辺の話は後にして、いやあのアナウンス……あの絶望と不安に満ちたエレベーターの重すぎる空気に流れるあのご機嫌ミュージックとご機嫌アナウンス、マジで怖かったしヒェ……になったよね……研究施設でのホラー演出としてはあまりに斬新だしあまりに怖すぎた 全く予想してない入り方でラスボス戦始まるじゃんっていう カービィで割とガチにホラーな恐怖を喰らうとは思わなかった……
恐怖といえば海外で恐怖タグ付けられてるフェクト・フォルガ氏 たぶん細かく考えればあれは肉体や意識や魂の集合体であって一つの"キャラクター"と捉えられるかは微妙なところなんだけど、こう……キャラクターとしてどうやっても愛せないものを……久々に見ましたね……カービィのグラフィックとしてデフォルメされてるから物凄くグロテスクとかいうわけではないんだけど、ひとりのキャラクターとしてはどうしたって見れない溝がある エンデ・ニルもキャラクターという括りからはちょっと外れたビジュアル(心を持たない概念的な神なので当たり前かもしれん)だったけど、それとはまた違うタイプで生理的にん??ってなるやつ……ぶち込んできたじゃん……

新世界の人類たち 侵略者を捕獲して研究し尽くしてその力の使い方理解して自分たちのものにした挙句侵略者を見せ物にして研究施設兼観光地にしてたっぽいのに加えて、他の星だか時空だかに旅立っとなったらあの星の文明もエフィリスもポイ捨てして放置したまま出ていっちゃうの、技術力も頭脳も倫理観も精神面も何もかもが想定の域を遥かにオーバーしてて怖すぎる しかもそういうやり方って今までのカービィだとごく一部の敵がしてきたやつだけど、新世界は大多数の人類がそれをやっていたのであろうことが余計に エフィリスは元々破壊や侵略の心の権化で博愛の精神はそれこそあの体に対してエフィリン程度の割合でしかなかったとはいえ、捕まえられて「それではご覧ください!」とかされまくって挙句恨むべき相手たちは自分を捨てどこかに旅立ってしまったとなれば、そりゃあ歪むわな……
結局エフィリスはアルティメットカップZ後にエフィリンの元に魂が戻ってきた?のかな 倒したはずの敵が復活するのはカービィの謎パワーの一つだしマホロアとかマルクあたりもこの…こてんぱんに魂まで殴り尽くした後に一回冷静になって戻ってくるみたいなやつだと思うんですが……まあそんなパターンでしばらくはエフィリンという自らの優しさや温かさの部分で安らかに休めるといいよね というのと、それを考えると今回相対したのが『星のカービィ』で良かったねという話で カービィは新世界やビーストたちを救ったのはもちろんなんだけど、おそらくずっと孤独と復讐心に囚われていたエフィリスにとっても救済だったんだろうなと思えるので セクトニアは救われなかったやろがい いや何をもって救済とするのかは謎だが……カービィパワーを以てしても手遅れなところまでいってる/いってないとかあるのかもしれんな まぁ今回はエフィリンという「自分の一部」が元気に残ってるので希望がありそう 一緒にゴハン食べたりお昼寝できたりするといいよね

さっき主題歌の合成音声について、あれはどこの言葉?新世界の文字で字幕が出るから新世界で使われてた言語?って話したけど 新世界に残されたラジオから聞こえた曲だし私はそう思ってて じゃあ研究施設で流れる「それでは、ご覧ください!」って何?って話じゃないですか 明確に"我々の世界"の言葉であるアレ 主題歌のボーカルは別世界の言語をしてるのに、どうしてあのアナウンスは"我々"の理解できる言葉なのか
あれ、もしかしてエフィリスが時空を超えてるからとかかなって思ってしまう部分があって…好きに時空間移動ができる彼ならば、"時空を移動"して、新世界やプププランドとは(おそらく)別時空に存在している我々に干渉することができても……おかしくないよなって……それではご覧くださいアナウンス自体はもちろんあの研究施設に元からあったんだろうけど、それはあくまであの世界の言葉によるもので、あのシーンで流れるアレは…エフィリスが時空を超えさせて私たちに届けたものかなとか……そんなことを……

エフィリンの治療期間がプププランドのカービィたちは一瞬みたいな描写から、新世界時空はプププランド時空より時間の流れが遥かに速いって考察は多く出回ってるけど これが本当だとしたら、時空の渦に巻き込まれずプププランドに残ってた住民たちは今回の冒険を全く知らないまま収束してたってこともあり得るよな〜怖くないかそれ?
スターアライズの最後のイラストがさよならカービィだったけど、時間の流れの違いによって今作の一部始終がプププランドでは半日〜長くて数日の可能性あるが それってさよならどころか「カービィどこ行ってたの心配したじゃん!」ですらなくて、異空間に行ってたことすら知らないで、戻ってきたカービィに普通におはよ〜とか声かけてくる可能性あるわけじゃん え…怖いが……?ファイターズでなんか知らんが軽く協力してくれたグーイとかマホロアも何も知らないかもしれないんでしょ……
いや プププランド側はまだ良いんですよ 知らなきゃ一瞬の話でへ〜そんなことあったんだで終わるから これ新世界にワドルディとかいっぱいいるしアニマルたちとも友達になったわけですけど、新世界からカービィとかがプププランドに一旦帰って数日とか数週間してからまた新世界に行った時、どうなってるの?って話じゃないですか いやこれ…軽いノリで行き来したら新世界に残してきた知り合い次に行った時いなくなってるとかあり得るんじゃないの……?
実際、新世界の人類たちもそうだったのかもしれん 他の時空でどんな風に時間が経つかとか考えず、エフィリスの時空間移動能力を使って別の時空に行ったの 本当は割とすぐ新世界に戻ってくるつもりでいるのかもしれん……体感そんなに時間が経ってなくても新世界時空ではかなりの年月が過ぎてるから、小旅行のつもりで戻ってきた新世界の人類が変わり果てた故郷を目にするみたいなことも…あったのかもしれん……マホロアとハルカンドラがそういうパターンの可能性があるんだけど、まぁマホロアは故郷と絶縁の気持ちでいただろうからいいよ じゃあアドレーヌ……アドレーヌはどこから来たのか……?"絵の勉強"が終わったら、彼女が帰る先って……いや別に新世界の人類=アドレーヌみたいな我々と同じような種族と決まったわけではないが こう 歴代キャラでも別時空が絡んでくるキャラに軒並み深刻な話題が出てくるのでは……?

カービィ・バンワド・デデデ大王・メタナイトのwii組について 彼らが割と真剣にワドルディたちに頼りにされてるヒーローなんだなってのがわかって良かったですねあらためて 同じ種族であれだけ桁違いに強いバンワドが慕われてるのはわかるけど、カービィは結構アレだし大王さまとメタナイトは洗脳されることも多いし普段抜けてたり謎多かったりするし…って思ってたけどなんかモブのワドルディたちに普通に感謝されて人気者なの見せられると、うぉ〜…の気持ちになりますね
ってかバンワドがさぁ〜…カービィにタメ語なのがなぁ……他のワドルディたちは接客スタッフやってる子じゃなくても基本カービィには敬語で、大王さま=最高位の上司 の友達なわけなのでカービィは そりゃ敬語なのは当たり前なんだけど でもバンワドは思いっきりタメで話しかけてくるしめちゃくちゃ仲良さそうだし、カービィ世界救うため闘うよね!?一緒に頑張ろうね!!ってなるの、せ、戦友〜〜〜!!!!ファイターズ2で一層戦友感が強まったんだろうな…バンワドからしたら大王さまのこと救ってくれるし大事なお友達だしってのはわかるんだけど、カービィも相方としてバンワドを選ぶんだ……と幸せになりましたね……しかも2Pカラーで4人プレイとかではなくバンワドとサシで冒険ってのもアツい あと2人プレイせずにやっても部屋に飾られる写真にちゃんとバンワドもいて彼の活躍が描かれてるのが……良い……
メタナイトの登場のさせ方もズルかったね ずるいでしょあれは 直接的な戦いのシーンは本編になくて、あくまでもエンタメとしてワドルディたちを楽しませるために闘技場に現れて…メタナイトも単独でエリア見回ったり町の警備してたりするのにそれを表に出さずさりげなくやってて、ワドルディたちにあまり見えない所に常駐してるのかっこよすぎてずるいでしょ しかも何が良いってそういうメタナイトの活躍をワドルディやエフィリンがちゃんとわかってるところなんですよね メタナイトは何かこう…自分を謎めいた存在に見せたいんだなというところが…時々見られるけど……割といろんなことだだ漏れてるよな……そんなメタナイトに助けを表で求めることはせず、暗躍っぷりを尊重してるようなカービィやバンワドも…良い……でも闘技場には来るあたりちゃっかり戦闘狂なのも…良い
そして大王さま 大王さま〜〜〜あぁ…………いや今作大王さまに関しては本当に言葉なくなるでしょ 何も言えなくなるよあんなの見せられたらさぁ……大王さまに関する情報全てがとんでもないもんな 転んだワドルディに気づくところからまずすごいんだけど駆け寄った後にカービィと一瞬で意思疎通とって投げてビースト軍団に凛々しく立ち向かった背中も…ってかまず洗脳解けた時にカービィのこと見つけた瞬間そんな顔するんだ……そんな風に笑うんだカービィに会えた時に……洗脳されてた自分が部下たちを攫って回って強制労働させてたって知ったらそりゃあ食欲も無くすし落ち込むだろうよ……大王さま……でもそんな風に落ち込んでる大王さまのそばに一生ついていきます!!のワドルディたちが離れず寄り添ってるのも最高の描写ですよね ちょっと今作大王さまの情報があまりにも多すぎませんか?
新世界の時の流れが遅いとしたら、カービィもバンワドもメタナイトもいないあの世界に"一足先に"連れてかれた大王さまが体感どのくらいの時間というか月日を過ごしてたのか末恐ろしい話だ しかもレオンの様子を見るにエフィリスの洗脳って一瞬でやってるわけじゃなくて、結構本人の意思とぶつかり合うくらいの力っぽくて…尚更きついが……?洗脳に抗って抗って、こんなことしちゃダメだって自分に言い聞かせながらワドルディ攫って、カービィにも会えず時間だけが過ぎていって精神が徐々に擦り減って、やがて自我を忘れて獣になってしまってたとしたら…キツすぎないか……?その時の記憶が残ってたとしても地獄だし自分は全く覚えてないのにやってしまった事実だけはあるとしても地獄 カービィの手配書が早々に存在してるの、当初は大王さまがカービィを探すために「こいつを見かけたら知らせてくれ」的な意味合いでビーストたちに聞いてまわろうと描いてたりしてたらどうしようだし、だんだん洗脳が進んできて思考が鈍ってカービィに会ってどうしたいかが朧げになって"カービィを探す"という目的だけが頭に残っていておびただしい数の手配書を描いてたらどうしようだし、最終的には深層心理の対抗心、カービィに勝ちたい…という強い思いだけがどうにか残っていて、コイツを倒すんだって思いながらバツを付けていたら…どうしようって……思う……
wii組の関係性がこう…直接的ではないけど色濃く描かれてましたよね今作は本当に 舞台もシステムも一新のニューシーズン!みたいな構えしてたけど、今まで積み重ねてきたものをこういうところで出してくれるの、最高がすぎたね……

エフィリン、結果的には最後まで味方だし自己犠牲で世界救おうとするくらいいい奴で、というか出生そのものが「善性だけを抽出された」みたいな存在だったんですけど 発売前の彼の見せ方が本当に上手かったというか、味方なのか黒幕なのかって騒ぎになるのこれ完全に読まれてる見せ方じゃん…HAL研の掌の上…だし、"エフィリン"という存在自体は味方だったけど、彼の肉体や遺伝子の基であるID-F86とか魂の片割れであるエフィリスは邪悪な征服欲の塊ではあったので、エフィリンは裏切るのか!?って問いに対する答えが半分当たりで半分はずれになったのも……すごいよな……
カービィシリーズで味方になる新キャラ、マルクやマホロアみたいに黒幕の場合もあるし、リボンやフラッフみたいにストレートな味方のこともあるし あとタランザとかスージーみたいな、敵ではあるんだけど何かしらの事情があって最終的に和解するパターンもあるし もちろんダークマターみたいな話の通じないラスボスもいるし…で、もうどのパターンになるのかは実際発売されてクリアまでいかないとマジでわからなくなってるんですよね しかもエフィリンに関しては音楽フェスのグッズにまでいるわけで、まあおそらく生存するんだろうなということしかわからず……カービィシリーズの裏切りとか和解とかのバランスって本当全体の割合として絶妙なところをいってるから、じゃあ今回はきっとこのパターン!ってのが読めなくて、エフィリンもすごく良い盛り上がりだったな〜と ゲームのストーリー的にも本当ラストバトルまでどっちに転ぶかわからなかったしね そしてそんな「エフィリンは裏切るのか!?このエレベーターを降りた先にエフィリンが待ち構えていてブラボーブラボーが始まるのか!?それともエフィリンを人質にとってる新キャララスボスがいるのか!?」ってなってるところに突きつけられるのが、"""エフィリンという存在の分離元"""であり、"""エフィリンを取り込んだラスボス"""であり、"""でもそれが本来の彼のあるべき姿"""という事実…なんですよ……エフィリンは味方!?黒幕!?って盛り上がりに対してぶつけるものとしてはこれ以上無い衝撃ですよね……

絶島ドリーミー・フォルガ……ステージのグラフィックはメインストーリーの流用でほぼ同じなんですけど、メインステージに見る日常的だったり馴染みのある普通の色使いをああいう色彩にすると、こうも新鮮に印象が変わるのか……と痛感しましたね 全く同じ地形でありながら全然違う、ここは明らかに新世界の生き物の記憶に基づく世界ではあるけども現実ではない、そういうことがあのグラフィックで伝わってくるんですよ エフィリスと同じような色合いになってるのも異世界感高まってて良かった
BGMも4エリア統一で、メインステージの方はもちろんといえばもちろんなんですがステージ毎に曲が変わってたわけですけど、エリア移動しても同じBGMになるやつ アレもこう……現実世界の方は当たり前ではありますが、ステージ毎に"違う場所"だけど、ドリーミーフォルガは地形が変わっても結局は"1つの場所"であるのが強いですよね……しかも最終ステージ〜ラスボス戦は歴代曲のアレンジになってるのも、だんだんとあの精神世界ですらカービィの痕跡が強まってる感があってそこの切り替えも最高 ってか「時ドキ残響エターナルツアーアー」がタイトル含め不気味すぎてあまりにも良い あの世界ってレオンだったり取り込んだビーストたちの記憶を元に作られてるんだとは思うんだけど大元になってるのはエフィリスだし、あの不安定さがエフィリスの精神の揺らぎや崩壊を暗喩してるようで切なさもある 精神世界でくらい自分の好きなようにいたいだろうに、あの記憶に染みついた研究施設のご機嫌アナウンスが内部にまで浸食してるのエグいでしょ 新世界の人類が今作1番の恐怖
曲で言うと「褪せ色のサイコメトラードリーム」もなかなかエグい あの恐怖なほどに鮮やかな世界を"褪せ"色というのは……エフィリスは今でも自分は強大な力を持ってるしエフィリンを取り返してビーストたちも利用すれば世界を征服して新世界の人類に復讐できるとか思ってるのかもしれないが 現実の彼はその新世界の人類たちにとっては捨てた星と同じ、あの廃都と化したエリアたちと同じ 色褪せた"いらないもの"の一部でしかないのかもしれないな……

エフィリンの分離って方法的にはダークメタナイトとかと同じなのか?でもあれは鏡の世界という異空間の話だしディメンションミラーの力だし…エフィリンとエフィリスは同じ空間に存在してるしなんか彼らがその気になればいつでも同一個体に戻れるっぽくもあるし
というか、善性の部分だけが切り取られてしかもそっちだけが研究施設から脱走できるの、ワープ"事故"としてはあまりに都合が良すぎる話で まぁ善の割合が極端に小さいF86故にエフィリスもあのサイズで、単純に体格の問題で逃げ出しやすかったの説もあるが……研究施設で働いていた新世界人類に「F86の善の部分がかわいそうだから逃してあげよう」と考えた者がいるのか それとも新世界人類には異次元を侵略する思惑でもあってそのためにF86のさらなる力を求めていて「F86の征服欲を利用するにあたって善の心が邪魔だから切り取って殺してしまおう」とでも考えていたのか あるいは本当に単なる偶然か、もっと大きな存在のはたらきかけで世界が動かされたのか……まぁ普通にディメンションミラー的な便利アイテムが新世界にもあったのかもしれないし、カービィシリーズってただの洗脳じゃなくて深層心理の欲望や本能を引き出す便利アイテムもある(実際今作でもデデデ大王につけられてた猛獣仮面がそれっぽいので新世界にそういう技術は多分ある)から、たまたま研究施設にあった道具で偶然〜みたいな話でも全然おかしくないんですけどね

HAL部屋のBGM、ありがとう〜〜〜!!!!スターアライズ……ありがとう……あの特別な作品となったタイトルのテーマがHAL部屋という特別な場所に持ってこられてるの、アツすぎるでしょ
あとにぎわいのピースタウンとかフィギュアコンプで変わった後のBGMも盛大なアレンジで最高 音楽フェスで生演奏してくれ 今作ワドルディ全員救出のご褒美が像(バンワドの像も作ってやれ)以外は達成報酬はフィギュアだったけど、フィギュアコンプの報酬がまさかの新規BGMだったの本当に嬉しかったね……ワドライブのトラックリスト、穴抜けを埋めるんじゃなくて母数が増えていくシステムだから曲をコンプできてるのかサントラがリリースされるまでわからなそう

バルフレイナイトというかあの蝶はまぁ…概念的な存在なのか……?欲望とか戦いの地に引き寄せられる習性で自我が無いのか…?だとしたら迷惑でしかないが 武器屋ワドルディはどういう神経であのモデルの帽子と剣を作ったんだっていうかあの審判とかいう謎概念の力を模倣した性能の武器を作れる武器屋はマジのマジで何者なんだよ
っていうか今作はエフィリスを取り込んだはずなのにどうしてあの見た目になるのかめちゃくちゃ謎ではある そんなにギャラティックナイトのビジュアルが蝶にウケたのかな カオス・エフィリスの色合いめちゃくちゃ好きなのでもしあれが混ざり合った魂たちにおけるバルフレイナイト(夢見鳥)の影響ならありがとう

星のカービィとは何なのか問題 まぁそれなりの正義感とはちゃめちゃな戦闘能力を持ち合わせている"勇者"として片付けてしまうことはできるんだけど、それにしては機運というか運勢というか運命というか、宇宙の命運というか そう言ったものがあまりにもカービィに味方しすぎに思えるし、カービィの肩にいろんなものがのしかかりすぎだと思うんですよね で、カービィが何しようと何処へ行こうと世界の方がカービィにいつだって味方してくれるわけですよ
ロボボアーマーやら絵筆やらロッド系やらはまぁ「道具」ということで、不思議道具ということで…特に絵筆なんかは自我があってカービィの協力を願ったわけだし…まぁ説明はつくんですけど 今作のほおばりヘンケイ、あれもう明らかに新世界という空間がカービィに味方しまくってるじゃないですか だってカービィって基本何でも吸い込めるけど、その吸い込みって体の中に消えるか、コピー能力としてカービィがその対象の力を真似るか どっちかになるわけじゃないですか でもほおばりヘンケイ、あれは違うじゃん カービィが吸い込まない限りマジのガラクタで捨てられたゴミなのに、カービィはあれを「普段みたいに完全に吸い込めない」上に「カービィとの相互作用で動力が生じる場合もある」んですよ……いや普段もっと大きな物吸い込んでんじゃん流石にトラックは例外だけど……カービィの道を切り開くために新世界が、自分に残されたものを使って力をはたらかせてるように思えてくるんですよね プププランドでは起こり得ない現象があの場所だけで起こり得るのは 精神世界にまでそれが作用するとなると恐ろしい話ではあるが
主人公補正とかでは済まされない話だし、カービィシリーズには女神様的な存在が出てくるわけでもないので、どうしてこんなにもカービィにとって好都合なことが起きるのか?それは誰の願いなのか?という疑問が出てきてしまう ニルとかダークマターあたりも同じような立ち位置になってくるんですが、あとまぁ前述のバルフレイナイトも似たようなものになってくるかもなんですが 「世界の意志」みたいな存在なのかな〜と カービィはじめあの辺は 世界の調和(いわゆる俗世的な"平和"とはちょっと違うバランスのようなもの)を保つための「純粋な力」そのもので、そのために圧倒的な力が与えられたり生まれたり消えたりしてるような で、カービィはそこに世界のそれとはまた別の、自らの意志を持つ存在なんじゃないかな的な……ことを今作のほおばりヘンケイはより強く感じました ただこういうこと考えるとカービィが平和主義ののんびりやで正義感もあって良かったねという話になってくるんですが、そこは逆ダークメタナイトとかそれこそエフィリンのような感じで、「力」における「善性」を切り取られたからなのかな…という気持ちもしてくる それ考えるとグーイは切り取られた善性なのかたまたま性格がいい奴だったのか謎だが……カービィ…謎しか生まれん……

DLC…DLCは来るのかな〜無料アップデートでアルティメットカップZのさらに上くらいはしてきそうだけど
今作ストーリーやフィギュアの説明文である程度語られる部分大きかったし、次作への種も十分蒔いた感あるからこれ以上話広げると情報多すぎないか?と思わなくもない エフィリスも救われたっぽいし…ただ新世界の人類が星を出た後どこでどうしてるのかのフラグ立てや匂わせくらいの追加ストーリーがディスカバリーで見れるとめちゃくちゃ嬉しいよな アドレーヌ・マホロア・ハイネスあたりは知識として新世界やID-F86の情報を持っててもおかしくない気がする 普通に彼らの故郷では一般常識とされてても無理ないし、異空間移動技術の起源がエフィリスなんだとしたら尚更 彼らにとっては教科書の中の存在みたいな可能性もあるんだもんな……

とりあえず何もかも最高でいろいろ新鮮な部分もあり、でもしっかり懐かしさや安定感も忘れないゲームだった こんな最高なことされたら音楽フェスまで熱が絶えなそうで困っちゃうなまったく……

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