見出し画像

タイパが、さみしい。タイパの、その先へ。

タイパという言葉

タイムパフォーマンスという単語の略語で、
特にZ世代の中の新しい価値基準と言われている。

タイパの具体例を挙げると、、

・短尺動画を好んで見る
・動画を倍速視聴する
・映画や本のネタバレを好む
・オンラインでのコミュニケーション
・隙間時間を活用する

などなど。

私はタイパが、さみしい。
厳密に言うと、仕事の効率化以外の意味での、
タイパがさみしい。

例えば、
好きなドラマやアニメを倍速視聴したり、
映画や本のネタバレを見たり。
そういうのは味気ないなあと感じちゃう。

本来、タイムパフォーマンスを上げることで、
自分の好きなことをする時間を十分に確保できるようにすることが目的だと思うのに、

趣味や余暇の時間にまで、
タイパ文化が浸透してしまっているのは、
どこかさみしい。

幼い頃は、ゲオでDVDの裏のあらすじを見ながら
どの映画を借りようか何往復もウロウロしたり、
本屋でどの本を買おうか決めかねたり。


選ぶ段階から、もう作品のわくわくは始まっていて、
家に帰って購入した映画や本をじっくり楽しんで、
今回は当たりだなあ、とか、あんまり好みじゃなかったなあ、とか。
そんなのを話したりまでが、楽しい。


だからネタバレは先に見たくないし、せっかく選び抜いた作品を、倍速視聴もしない。


サブスクがたくさんあるから、
ゲオでDVDを借りることは流石になくなった。

本に関しては、電子書籍の方が場所をとらないけど、
紙の本が好きなので、今でも月1ペースで本屋に行く。
目次を見ながらどれを買うか1冊決めて、帰ってから読んでいる。
本がその場で読める、カフェ併設の本屋でも、
読みたい気持ちをめっちゃ堪えて家に帰ってから読む。

わくわくする気持ちは長ければ長い方がいいから、
家までそのトキメキを引き延ばして、
家に着いたら、お気に入りの紅茶やコーヒーを淹れたり、お菓子を用意したり、万全の準備をしてから本を読み始める。(我ながらめんどくさい性格)

タイムパフォーマンスが重要視される世の中で、
今後もっともっと全てが、効率的に、短時間で、近道を突き進んでいくようになると思う。

そうなると、タイパを無視した、幸福度の上昇に価値基準を置くような、逆張り的な風潮が起こるのではないだろうか。
というか起こってほしい。

楽しいことを最大限に、ゆっくり、じっくり、味わいたいというお話でした。

少しでも共感してくださった方は、
ぜひフォローやスキをお願いします🙇‍♀️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?