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他人不信。

私は他人不信者だ!
と言っていい程他人を信じず、他人に興味もない、人間嫌いだった。

生きていれば色んな経験はすると思う。小さい頃に、昨日までは優しかったのが、今日は敵となり裏切られた感満載な気持ちを味わってから、どこか他人を信じきる事が出来ない。

自分の事を心配するのも味方でいるのは、血の通った家族のみ!他の人間は敵!という極端な考えになってしまった。
友達もいたがどこか線を引いてしまうし、深く関わろうともしない、でも1人にならない程度の仲という不思議な関係性を保っていた。


だからか去る友達も多かったし、今交友関係を続けている友達は私という人物を知ってる上で続けている。
私の中で1番変わった瞬間があった。夫との出会いで変わったと思う。

最初、夫も云わば他人だしどうだっていい存在に近かった。でも夫と話をしていく内に会話が楽しく感じた。別に特別な話をした訳じゃない。漫画、アニメ好き、イラストを書くのが好き、何かを作ったり好奇心旺盛と共通点が同じだった
、その中で初めてお互いの私生活を話した時、

「たそさん、大変だったんだね。頑張ったんだね」

と、何気なく言われて嬉しかったのを覚えている。

共感してくれる他人っているんだと思った。気持ちを汲み取ってくれる他人がいるんだって思った。
初めて他人に興味を持った。話を聞きたいと思った。夫の歩みに耳を傾けたいと思った。結婚し、子供達が生まれて、色んな話を聞いて

今は他人不信はなくなった。

勿論、他人全てがいい人とは限らない。でも、私の気持ちを汲み取ってくれる人がいる。励ましてくれる。それは違うよ。と教えてくれる人がいる。

他人だからこそ心地良いって思える関係性もある。

あんなに何故頑なに境界線を引いていたのかは謎だが、当時の私には何かあったのだろうなーと笑い話になる程なっている。

夫と出会って良かったなと思うのと同時に、他人っていいもんだと思えるようになって、良かったと今は言える自信がついた。

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