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行きつけのマッサージ

そうだな。
もう3年か。
郊外に佇む古い寂れた雑居ビルの2階にある中国マッサージ店。

この20日で閉店すると、オーナーから知らせが届いた。

コロナによる影響で遅延となっていた出張が今日から久々に再開。2泊3日の出張だ。

天気も快晴。
日曜日からの移動は気分的にも気持ちがいい。
旅行気分でマッタリと行きますかぁというところ。

そんな中ふっと思い出した。日曜日とあって、折角ならと長年通った店に寄り道しようかと。
お店に到着すると、いつもと変わらない笑顔が素敵なセラピストさん。

こんなときであっても表情変えず笑顔で接してくれる。ホント、癒される笑顔だ。

そして施術が始まった。

ただなんとかく寂しげなのか、いつもより密着感があった気がした。
長年通ってたからその辺はよく分かる気がする。

いつかは来るだろうと覚悟してた現実が今なのかと実感した。

ドラマの終止符のように次にお店があった場所を目にした時は、もぬけの空となってるだろう。

お店を出たとき、通い詰めたビルを改めて振り替えるとなにか寂しい気がした。

店の外は少し肌寒い風が吹いている。

以上、ゴヨクでした。


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