見出し画像

ようこそ 犬語の世界へ おかしな世界 噛まれ自慢をする人々...犬は悪者ですか?

久しぶりのnoteです。
雨の日が続く季節となって、ロングの犬散歩もままならないのでちょっと放置気味のnoteに投稿と思いつつ、本日中に書き上げることができればいいなぁと希望的観測です😄

雨が降っても緑や花が美しい季節は雨の切れ間に行く、犬散歩も乙なものですね。

牧羊犬であるグローネンダールのチェシアの毛皮は、全天候型なので多少の雨でも皮膚まで浸透することなく、良い湿り気をも持ち帰りそれをバスタオルで吹き上げて、湿り気が強い場合はドライヤーで乾かすという仕事が増えましたが、それらの仕事も犬のケアギバーにとっては楽しいひとときです。

さて、いろいろなプロのドッグトレーナーがいることで犬飼い側の選択肢は広がっていますが、この世界においていつもおかしいと感じるのが、犬に噛まれた自慢ではないのかと思う話の数々のです。。。

特にプロトレーナーの噛まれた回数の話やとその傷を何針縫った話し。
犬飼さんの自分の犬に噛まれたことと、それを尚更強調するような回数とどれだけ凶暴で手に負えないかという話し...

そしてそれらをSNSやYouTubeの動画で目にする時、必ずといってそのビフォーアフターを得々流しています。

先日も「犬にはハーネス」をというようなツイートを画像つきで呟いたところ、ハーネスでは犬をしつけられないというリプライがあり、そのアカウントからチョークチェーンで首に刺激を与えてコミュニケーションをとれるようになってからハーネスを使え、という主旨でした。

私はハーネス推奨の非体罰の一応はR+を理念としたトレーナーです。

SNSのプロフィールを読めば一目瞭然なのですが、たぶんそんなところには目もくれず、ハーネスで特に大型犬をしつけることへの危険に忠告をくれたものと良い方向にはとれます。

ただし、チョークチェーンを着けたからリーシュの引っ張りがすぐに改善されることはなく、このアカウントご本人もチョークチェーンで2年間インストラクターについて上手く使うトレーニングで犬が行儀良く歩けるようになったとのことです。

お気づきのように、犬はハーネスであろうがチョークチェーンであろうが首輪であろうがそれに連結するリーシュを引っ張っているにすぎないのです。

そこを指摘してもこのアカウントはチョークチェーンで引っ張りが改善されたを強調します。

また自分の犬がどれ程ヤンチャでリアクティブもあり、子どもや他人に飛びかかり、オオカミのような凶暴さを持ち(オオカミは凶暴な生き物ではないです)自分達夫婦は耳も噛み千切られた、そんな犬をチョークチェーン以外ではしつけられなかったともとれるリプライもありました。

またYouTubeで見かけるプロのドッグトレーナーも噛み犬と称して、必ずといって良いほど、その犬の凶暴さを強調するような動画を使います。

ケージやクレートに閉じ込め、逃げ場を奪い、行動の制限をし、チョークチェーンやその類いの首輪をつけ、犬の嫌がることで犬の攻撃的な行動を誘発して可視化し、その犬が如何にも凶暴で手に負えないかを見せつけています。

ああ、これでは普通のしつけでは無理。
体罰も必要、人間の安全のためにチョークチェーンの様な道具を使うのも必要と多くの人の目に映るのでしょう。

犬は家族の一員子どものような存在と言うけれども

私は今はプロのドッグトレーナーでの仕事依頼を休止していますが、トレーナーの勉強時代、犬に噛まれることはありました。
ええ、未熟者でしたから。
噛むと言う情報を知っていて、何をすればそれを誘発するかわかっていたのに噛ませてしまう、自分のミス以外の何物でもなく『しまった...たぶん流血している、飼い主さんに知られないようにしないと』と、ひたすら隠し通したものです。

飼い主さんは自分よりも、自分の犬が他人を攻撃し噛むと言うことに非常に心痛めます。
子どものように可愛がって愛情を注ぐ犬が他人に傷を負わすほど噛む...
いたたまれない人が多いとは思うのですが、一部の飼い主さんは自分の犬の攻撃的な行動を曝し、自分達の選んだ体罰や嫌悪刺激をも辞さない方法を推奨します。

強制的な手法を使うトレーナーも噛まれたことを自慢げに話し、その回数すら得意気にします。

もしこれが人間の子どもで、自分の子どもの家族や他人に向けた暴力行動であったら、YouTubeに流せるのでしょうか?

うちの子はヤンチャでヤンチャ過ぎて人に怪我を負わすほどで、私たちも親も血が出るほど殴られたんですよ、とその子どもと公開で話せるのでしょうか?(一部はおられるでしょうけど)

おそらくそれができる人たちは少ないと思うのです。

犬はノンバーバルでサイレントなコミュニケーションしか持っていません。

自分への不当な扱いの理由は自分の飼い主や家族に委ねるしかありません。
多くの飼い主は自分にも悪いところはあっと認知しますが、噛むことにフォーカスがいき、犬の何故に応えることは少ないのです。

強制的な方法選択のトレーナーも犬が何故その攻撃的な行動をするか説明をしますが、それでも犬のその行動が悪いと強制的な方法をやめる気はない人が多いのが現状です。

犬はチョークチェーンで首を絞められ、ちょっと痛いと言う刺激を入れられ、脇腹を小突かれ、引きずり回されるのですが、それを人間の子どもに置き換えられるなら言わずもがな...と思うのです。

首に首輪をされリードをつけて誰かに刺激を入れられれば或いはわかるのかもしれませんが、そんなことをすれば人間と犬を一緒にするなと声高に意見されることもしばしば😅...

あれ、でも、“犬は家族の一員で子どものような存在...
子どもの首を絞めてしつける親はそうそういないでしょう。

自分の手術の失敗の数を得意気にあげる外科医がいないように、噛まれ自慢のプロのドッグトレーナーがいてはおかしいのです。
そしてわざわざ噛まれるような刺激を犬に与えて、攻撃的な行動を公衆の目前に見せつけるのは動物福祉にも反する行為です。

自分の子どもに殴られたことを自慢気に話す親はどこにもいないと同じように、人と暮らす犬の世界もそうであってほしいと願っています。

#犬の福祉 #噛む犬のこと #ドッグトレーナー







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?