おもてなし
2014/11/03 14:00
玉造小劇店「おもてなし」
@大阪/ABCホール
ラックシステムのお芝居、ひさしぶり。
わかぎゑふさんの書くラックシステムのお芝居は、レトロでかっこいい、スタイリッシュというよりも、人情芝居という感じで、特に、船場を舞台にした話がおもしろい。
今回の「おもてなし」も、思いっきり船場を舞台にした女性がかっこいいはなしだった。
というか、主役をやってた女優さんがめっちゃかっこよくて、ものすごいはまってる。鋭いかっこよさというより、はんなりかっこいいのだ。
出てくる人みんな“丁寧に生きてる”という感じ。
朝ドラの「ごちそうさん」とほぼ同じ時代を描いてた(船場やし、関東大震災のすぐあとやし)けど、あれは主人公が東京の人やったから、船場らしさはちょっと弱まってたけど、この芝居は、かなり船場船場した、どまんなかの船場の女性たちを描いてた。
“お妾さん”がきちんと囲われてて、男性もきちんと甲斐性もって囲ってて、ちゃんと場所があるかんじ。男性が作った都合いい世界かもしれんけど、お妾さんを下に見ず、きちんと機能してた世界なんやなー、と、思った。
さすが、ふっこさんなだけあって、船場っぽさにスキもなく、和装や振る舞いにもスキがない。きっちり作られた芝居やったわ。和装の芝居(時代劇も含む)するならここまできっちり作らなあかんなー、と改めて思ったのだった。
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