離風霊船のこと

離風霊船という劇団がある。結構古い老舗の劇団さん。
この離風霊船が、今度、5月に「ゴジラ」を再演するとの情報をキャッチした。5月14日〜15日に、一心寺シアター倶楽で。
もちろん、チケットとりましたとも!
離風霊船の「ゴジラ」は、実は私にとっては忘れられない舞台なのです。

中学生の演劇少女だったころ。
お姉ちゃんの影響で演劇部に入って、先輩の影響で宝塚ファンになっていたころ、夜中の民放で、舞台の放映があった。それが離風霊船の「ゴジラ」だった。小劇場というものを見たことがなかった宝塚ファンの演劇少女には衝撃だった。小さい舞台で所狭しと動き回る役者たち、近くてぎゅうぎゅうな客席、そしてあの「ゴジラ」の演出。音響も照明も、今まで経験したことのないものだった。

小劇場で演劇に関連している今の私から考えてみると、スズナリなのだから結構大きな劇場だけど、小劇場を見たことのない演劇少女にはすごく狭い舞台に見えたんだな。あの音楽や動きにもびっくりしたし、ストーリーも面白くて、キュンとして。それと、高橋克実さんが「モスラ」だったのだけど、その後テレビで見るようになった時に「この人モスラだよね?!」とずっと思ってたりした。

それからは、「スズナリで芝居を観る!」というのが私の夢になった。
・・・その頃はまだ役者をやっていたはずだけど、「舞台に立つ」じゃなくて「舞台を観る」と思ってるところが、今の私につながってるんだなぁ。
ちなみにその夢は、2009年に叶えられた。しかも離風霊船で。その時もこのことを思い出して、スズナリの客席でじわ〜っと感動していたなぁ。

演劇少女だった私が、くりかえしくりかえし見た「ゴジラ」を離風霊船が再演するという。できるならスズナリで見たいけど、そうほいほい東京に行く時間もお金もないし。ありがたいことに大阪公演があるので、それを見に行くことにしよう。

ど頭のセリフ、あの曲が流れた途端、じわ〜っと感動するさまが目に見える。なぜなら、「朝日のような夕日をつれて」を近鉄劇場で見た時も、あのど頭のセリフと音楽で、じわ〜っと感動した経験があるから。あー、楽しみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?