別れても好きな人 2014

2014/11/21 19:30
劇団競泳水着「別れても好きな人 2014」
@大阪/in→dependent theatre 1st

初めて上野さんの作品を観たとき、いままでみた芝居とは違う時間の組立かたをする人だなぁと思って、そこがすごくおもしろいと思った。
それに、上野さんの作品を見た人が、声をそろえて、「女性をキレイに描く人」といっていたので、競泳水着の本公演をみなくては!と、思っていた。
ある意味、念願だった競泳水着の公演。
初めて観た上野さんの作品は、今年3月にやった「IN HER THIRTIES」だったのだけど、これは、ちょっと特殊な設定があったから、時間の組立かたがおもしろかったのかな、と思っていたけど、今回みた作品も、時間の組立かたがおもしろくて、この時間感覚は、上野さんの作品の特色だったことを知った。
それぞれのカップルが、それぞれの時間軸で描かれていて、それが最後にピタッとはまっていくのが、気持ちよかった。それに、確かに、どの女性も魅力的でかわいい。役者さんたちが演じたいと思うのも頷ける。
スタイリッシュで、といって、ご都合主義や無理矢理感もなく、逆にリアルすぎて痛いこともない、絶妙なバランスで作られてる作品だった。
もう、それぞれの想いが切なくて、きゅんきゅんする芝居だった。
ただ、ちょっと、舞台前面の芝居が低くて、見づらかったのが残念。

終演後、上野さんと、お話ししたのだけど、この作品はかなり初期の作品だから、またまだ「青い」んだとか。最近は、もっとドロドロしたリアルな作品が多いんだそうだ。
たまには、初心に返るという気持ちで今回の再演になったらしい。
いや、でも、私はこの作品、好きだわ。
東京らしいといえば、東京らしい作品だと思うけど、痛くないのがいい。
痛々しくて観てられない芝居は苦手です。
また、大阪公演やってください。

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