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新香巻き

新香巻きが好き。
友達にはよく言っているのだが、私はあまり生魚に興味がない。嫌いではないのだけど、能動的に食べたいと思うことがあまりないのだ。いや、目の前に出てきたらおいしく食べるけども。自分から進んで買うことはないかな。
たぶん、内陸育ちであまり刺身になじみがないからだと思う。子供の時から、刺身はお父ちゃんの酒のつまみとして少し出るだけで、たまにお父ちゃんから数切れもらう程度。もりもりと刺身を食べるとか、皿いっぱいの刺身をおかずにごはん、なんてこともない。こんなだから、にぎり寿司もあまり興味がなくて、すし屋で頼むものといえば、はまち、サーモン、しめ鯖、鯛、えび、たまご、そして新香巻きぐらいだろうか。すし屋の新香巻きが好き。特に、細かいお新香が使われているもの。細巻で。

すし屋さんで、持ち帰りすしをやってくれるところがある。特定のにぎりや折詰だけの固定メニューのみではなく、伝票に単品で好きなように注文できるところ。私が一番好きなのは、京都の四条河原町にある”ひさご寿司”だ。

ひさご寿司
http://www.hisagozusi.co.jp/

面と向かって左側に厨房、右側に店の入り口兼、持ち帰りの注文カウンターがあって、単品だけの注文でもOK。新香巻きを注文すると、ガラス越しの調理場で、板前さんがせっせと新香巻きを作ってくれる。細かいお新香にかるくごまがふりかけられた新香巻きは、折詰にきれいに詰められて、ふわっと海苔とすし飯のいい香りがして、めっちゃおいしい。2本分ぐらいの細巻がはいっているのだが、ぺろりと食べてしまう。京都に出かけたときは、たまに買って帰る。

先日からずっと新香巻きが食べたかった。ご近所の商店街にも”単品注文できるすし屋”があるのだけど、今はこのコロナ禍のために臨時休業中。商店街にはすし屋さんがいくつもあるのだが、単品で持ち帰り注文できるすし屋さんはほぼない。そんななか、もやもやしていたら、今日、スーパーで新香巻きを発見!やった!さすがにひさご寿司にはかなわないけれど、ずっと食べたかった新香巻きが食べれて、ちょっと満足した。(最終手段は自分で作るしかないのか…と思っていたので。)

京都に遊びに行けるようになったらひさご寿司に行こう。

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