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日々を綴る(7)

昨日の続きで、4年前に初めて斜里町を訪れたときのことを振り返ってみようと思います。

4年前の今日、2019年1月8日。
この日は朝8:30過ぎくらいのバスに乗ってウトロへ向かいました。そもそもこの旅はほとんど下調べというものをしておらず、決めていたのはざっくりとした日程くらい。前の月の釧路・根室旅のときもそうで、レンタカーなんかの手配も直前になってから探して予約して…という感じで、斜里の前に数日過ごした網走でもやはりレンタカーを使って小清水くらいまで行ったりしたのですが、知床斜里駅から知床の国立公園まではどうやらかなり離れているらしいとか、そういうこともぎりぎり直前になってから気付き、斜里で借りられるレンタカーを探したものの日程や予算がどうしても合わず、唯一斜里でだけはレンタカーは一切使わず公共交通機関だけを頼りに行動したのでした。

ウトロ温泉行きのバスに乗ったのは、わたしたち夫婦だけだったか、もしかしたらもうひとりとかが乗っていたかもしれないけれど、とにかくガラガラだったのはよく覚えています。運転手さん側の列、前の方の席に座って、この日もよく晴れていて、斜里岳が見えていました。日の出で視界がばっとひらけるところがやはり印象的でした…と言いたいところですが、その少し後に訪れる恐怖によって、バスでの記憶はほぼ全部吹っ飛んでしまっています。
オシンコシンの滝より手前だったかそれよりウトロ側だったかさえももう覚えていないのですが、

こんなことがありました。
今となってはネタで済みますが、この瞬間は本気でぶつかると思いました。結果、何事もなく済んで本当によかったです。
そんな感じで波乱の幕開け、と思ったわけではないのですが、このあとウトロバスターミナルで降車し、道の駅うとろ・シリエトクを訪れて、気が付きました。行こうと思っていた知床世界遺産センターが火曜で休館日だということに。そしてさらにもうひとつ、行こうと思っていた知床自然センターまでのバスが、この時期だけ、一切ないことに。

完全にオフモードだったんですよね。驚きました。確かに正月明け間もないし、斜里の町の中も、バスも、道の駅も、人はかなり少なかったけれど。このときのことは当時のInstagramにも書いたので割愛しますが、考えた結果、道の駅~自然センターを徒歩で往復しました。自然センターに着いてからもスノーシューをレンタルしてフレぺの滝遊歩道を歩き、とにかくよく歩いた1日でした。かつて札幌で車を手放してからはずっと車なしの生活だったので、行く先々で徒歩やら自転車やらで行動していたので徒歩に慣れていなかったわけではないですが、真冬の初めて訪れた場所で土地勘もまったくないまま海岸沿い~森に向かって歩くというのは初めての体験で、気付きがたくさんありました。真っ白な羅臼岳は美しくもあり神々しくもあり、畏れの気持ちというのはこういうものなんだな、ということを理解できたような気がします。それにやっぱり歩くことって楽しいなと感じたのです。このときの感覚は、間違いなく今につながっています。旅の中ではもちろん他の町でも歩いているのですが、斜里とウトロで歩いたのがいちばん楽しかった。天候にも恵まれ、快適に歩くことができたというのもあると思いますが、この日にレンタカーを使っていたら、もしかすると全然違う印象を持ってこの町を発っていたかもしれません。


そんなわけで今も歩くのは好きだしできるだけ歩きたいと思っているのですが、いつでも乗ることができる車があることや仕事の忙しさを理由に、あまり歩くことができていません。よくない。今日こうやって4年前のことを思い出しながら書いたことで、改めて「車に乗る日を少しでも減らして自分の足で歩きたい」と感じました。
書くことはなんとか今日まで1週間続けることができているので、歩くこともきっと続けられるはず。歩くためには時間は必要なので、つまり歩く時間を増やすということは自分の時間割を見直すことでもあると思っています。
生活改善、が今年のテーマなのかもしれません。


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