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日々を綴る(28)5月16日

天気は割としっかり調べる方なので、今日の降水確率が高いことは知っていたのに、愛用の折りたたみ傘を持ってくるのを忘れてしまっていた。前日、斜里を出て15分くらい経った頃に気付いたものの、時すでに遅し。どうにか外れてくれという願いも叶わずやはり降ってきたので、諦めて折りたたみ傘を買った。テスト期間だという地元の学生たちに囲まれての電車移動、想定外の平日昼間の満員電車に揺られる。

工場見学はいくつになっても楽しい。一度では理解しきれないけれど、雰囲気を肌で感じて受け止めたことそのものに意味があると信じる。塗料のにおい、吹きかける音、乾燥機の熱気、扉を開けたときの風。機械化と、人間が長年かけて培った感覚。どこで話を聞いても、次の担い手がいないという言葉を聞く。新しいもの、古いもの。消えていくもの、残るもの。

昼を食べ損ねていたので、カレーを食べた。店員さんがその風貌とはやや裏腹に気さくに声を掛けてくれるのが嬉しい。また来ますと伝えた、本当に、また来よう。

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