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日々を綴る(44)6月14~17日

6月14日
船に乗った。もっとしっかり解説を聞いて理解を深めながら海の様子を見るのがよかったのだろうけど、「なんとなく肌で感じてみる」という受け止め方をしたくて、あまりよく話を聞かないまま船の上で過ごした。
映像や写真でしか見たことのなかった生きものが目の前の海にいるという事実に、静かに感動する。一方で、過剰に近付いて執拗に追い回しているわけではないものの、数艘の船に取り囲まれているようにも見えて、少し複雑な思いも抱く。
それでもゆったり気ままに泳ぐ彼らはとても心地よさそうで、神々しかった。

6月15日
ここ数ヶ月で一気に見慣れた道を走る。メインの用を済ませたのち、夜の街へ。狭くてうるさいくらい賑やかな店。欧州で暮らす人から話をたくさん聞き、住みたいとは思わないけれど、旅行したい気持ちがぐっと高まった。いつだって視野は広く持っていたい。

6月16日
少し標高の高い場所へ。こんな地形、こんな天候の変わりやすい場所を、昔の人びとはどんな思いでどれだけの時間をかけて開拓したのだろうと考えると、気が遠くなる。霧の風景がとても美しかった。
今日も人と食事。うまく立ち回ることを「媚びを売っている」と受け止める人もいるのかもしれないけれど、自分を生きやすくしてあげているだけだと思っている。というか、いろいろな考え方に触れることが、単純に面白いと思っているだけなのかもしれない。

6月17日
森を歩きながら、この地域の森での取り組みの話をたくさん聞いた。とても一言では言い表せない濃密な時間。自分がここに呼ばれた意味を考える。



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