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「奇跡のリンゴ」から学ぶ、諦めないことの難しさ。

先日見た映画「奇跡のリンゴ」(2013)から気づいたことのメモ。

この映画は、リンゴの無農薬栽培を成し遂げたリンゴ農家「木村秋則」(阿部サダヲ)を描いた実話に基づくドラマ。

素人からすると、リンゴの無農薬栽培ってピンとこないんですが、リンゴって人間が美味しくなるために改良を重ねて創り上げた果物なので、農薬がないとすぐに病気になり、無農薬栽培は「神の領域」「夢物語」だといわれていたそうです。

ざっくりあらすじ

主人公「木村」は幼少期より、好奇心旺盛で気になったことはとことん追求する性分。

母親の「百も千も失敗して人は答えを見つけるんだもの」という言葉を信じて、どれだけ失敗しても絶対にめげずにやり通す、そんな人間。

そして動物を観察して「笑うことは人間だけが持つ性能だべ」と気づいて、行動のベクトルを「人を笑顔にするために」に切り替える。

リンゴ農家へ婿養子に入った木村は、妻がリンゴの農薬に弱い体質と知り、完全無農薬のリンゴ栽培を始めようと決心。

妻(菅野美穂)もそんな木村のことを「みんなを照らす御天道様みたいな人だ」と献身的に支えます。


しかし、何年も何年も様々な方法を試しては失敗し、お金はなくなり、食べ物もろくになく、電気代を滞納して蝋燭での生活を余儀なくされ、子供には文房具すら満足に買ってやれない。

妻のために始めた無農薬栽培も、もはやなんのためにやっているのかもわからなくなり、諦めないことを教えてくれた母親でさえ応援してくれなくなる。

そして「笑ってなんになる、無駄な性能だ」と言い放ち、自ら命を絶とうとまでしてしまう。

あなたにとっての「奇跡のリンゴ」を手に入れるために。

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何かを成し遂げるということは並大抵のことではない、時間やお金、様々なものを犠牲にしないと得ることが出来ないこともあります。

何かを成し遂げる能力と覚悟が常人よりもありそうな木村ですら、疲弊して諦めようとしてしまいます。

でも、ここで木村はふとしたことから、「人は一人では生きていけない」ということに気がつきます。

妻がいて子供がいて、親がいて、みんなに助けられて、ここにいるということ。

「ウルトラマンだってゾフィーにタロウ、家族がいるからがいるから遠い地球で戦えるんでしょうよ」とね。

え?気づいてなかったの?家族想いな人やし家族経営のリンゴ農園でみんなで頑張ってたのに・・?と若干疑問はありますが、それを忘れるくらい必死だったのでしょうかね。

とにかく、何かを成し遂げる、つまり「奇跡のリンゴ」を見つけるということは自分一人の力で出来る事ではないのです。

時として家族や上司、部下、様々な方に力を貸してもらう必要があるのです、その際に「力を貸してもらえる自分であるかどうか」が大切だと思うのです。

木村のように「笑うことは人間だけが持つ性能だべ、なくてはならないすんごい才能だべ」と信じていた頃の人を幸せにしようという想いを持って

お金がなくても最後に残るたった1つの財産、「希望」を捨てなければ、助けてくれる人はきっといるはずなのです。

と信じたい。ナンツッテ。

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