【勝手な詩】 時の蜃気楼
月の影が揺れる夢の海、
昨日の足跡が砂に消え、
波が静かにそれを呑み込む、
時間の螺旋は逆回りしない。
時計の針が廻る舞台で、
無限の砂時計が流れを告げる、
記憶の森は葉を落とし、
未来の空に消えていく。
ひとひらの夢が夜空を駆け、
忘れられた声が風に舞う、
昨日の影は星に溶け、
新たな光が道を照らす。
もう戻らない昨日の詩、
幻の中で揺れる、
夢と現実の狭間に、
永遠の今日を生きる。
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