【勝手な詩】 無垢の静寂
夜の灯りの下で
真っ白な思考が踊る、
まるで無垢なキャンバスの上に
言葉の影が滑り込むように。
影たちは無言の声で語りかけ、
夢と現実の境界を溶かしていく。
夜の静寂に包まれたこの瞬間、
時間は凍りつき、記憶は漂う。
月明かりは瞳の中で
銀色の波を描き、
心の深淵に沈む真実を
淡い光で照らし出す。
だが、その光もまた
真っ白な思考に飲み込まれ、
無限の空虚へと吸い込まれる。
そして、すべてが白く染まる。
それは始まりか、終わりか、
わからないまま、
夜の灯りはまたひとつ、消えていく。
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