#02 僕たちが器のECサイトを始めた理由
僕たちが、2011年7月30日からスタートして今年で8年目になります。
「お家ごはんをごちそうに」をコンセプトに、自宅の食卓にうつわを通じて“笑顔”を増やしたいという思いから、全国の作家さんのうつわや生活雑貨を集めてきてオンラインで販売して、いまでは全国から約40名ほどの作家さんとお付き合いさせていただいています。
昨日からはじめた1000日チャレンジ、まずはわたしたちthreetoneをはじめてた話をお伝えできればと思います。
threetoneの名前の由来…
「3つ」の「陶器の音」朝・昼・晩 お気に入りのうつわを使って自宅で食事をして欲しいという意味を込めて付けました。
threetoneをはじめるキッカケは東日本大震災…
お店はボクが29歳の時に上京して2年後に妻と一緒に立ち上げました。
当時のボクはウェブの広告代理店でアートディレクター、妻はコピーライターとして働いていました。あの頃は「広告に希望を持っていて、広告は世の中をよくするモノ」であると信じて働き続けていた。
そして時は過ぎて 2011年3月11日…この日も前日まで遅くまで制作していた広告が出稿される日だった。いつものように出稿された広告の確認をしている時に、全てが変わった。
大きく揺れるオフィス、信じられない風景がテレビで放映されて、頭が真っ白になっている時に社内の電話が鳴り響いて「いま出稿している広告は全て止めてください、再開の目処は未定です。」とクライアントからの電話。
その後、2ヶ月の間広告は全て止まっていた。
その時「広告では世の中なんて変えられない。もっとクリエイティブの力で身近な人たちが喜んでもらえる仕事をはじめたい」と思うようになった。
最初は野菜のECサイトを始めようと思っていた…
震災後は余震も続き、仕事も再開の目処も見えない状態が続き、精神的に疲れ始めていた。ニュースでは「東北の食材は危険だ!」と連日放送されていて、その状況を心配に思った、大阪(和歌山に近い)に住む、妻の両親が地元の野菜を定期的に送ってきてくるようになった。んで、その野菜がっていうのが感動するほど美味かった。まかさ野菜に感動させられるなんて思いもよらなかった。
美味しい料理を食べると人って元気になる
精神的に落ち込んで疲れ切っている時に、送ってきもらった野菜を食べて感動するほど美味しかったんだけど、気がつけば気持ちがめちゃくちゃ楽になってた。
人ってめっちゃ単純な生き物で、美味しい料理を食べると元気になる。って事に気づかてもらった。
でっ、この野菜を全国に届ければ、日本中の食卓に笑顔が増えて元気になってもらえるんじゃないか?と思って野菜のECサイトを始めようと思い野菜の卸しに交渉をしてもらったがJTを通してもらわないとダメ。と断られた。そもそも賞味期限がある食材を在庫に持つのはリスクがデカすぎるということで実現しかなった。
※ちなみ今書いていて気がついたけど、この経験が影響しているかは分からないけど、妻はそれに近い仕事もしている。
たまたま入ったカフェがキッカケで…
これは結婚する前の話だけど、当時付き合いたて(だった気がする)で、関西に住んでいた頃、インテリアや食器類に興味を持ち始めていて、たまたま入ったカフェの うつわが、とても可愛くてふたりとも一目惚れした。お店の人に作家の名前を聞いたけど、酔っ払っていた(はず)こともあり、名前を忘れていたのだ。それからうっすら気にはなっていたが、思い出せることもなく、時はたち 東京に出てきて結婚して、震災にあって、美味しい野菜に出会い、自宅で食事をする回数が増えていった(ちなみに当時、ふたりとも酒飲みで夜な夜な飲み歩き、自炊はほぼしていなかった)
そんな時、たまたまネットショップで食器を探していると、昔カフェで出会った うつわを偶然発見したのだ!!!!!
※その作家は信楽焼きの松本 伴宏さんであることが判明。ちなみにボクは滋賀県出身。
速攻で購入すると自然と自宅でご飯を食べるようになるし、うつわに興味が出始めてきた。
そして不思議なことに気づいたのだ。
お気に入りのうつわを使うと、普段なにげなく食べているゴハンが美味しく感じるのだ。そして食卓での夫婦の会話が弾むという体験を、松本さんの うつわを購入をキッカケに体験した。
うつわは、食卓をワクワクさせる力を持っている
この一連の体験を通じて、僕たちの中で「うつわ なら僕たちがやりたかった事が実現できる」と思いはじめて、当時はまだ数が少なかったが「うつわのECサイト」を始める決意をしたのが 恐らく2011年の春。
やると決めてからは、平日は通常の仕事、土日でthreetoneの作業をすると日々が1年間続いた。
そして2012年7月31日に紆余曲折ありながらもサイトをローンチさせる。
その後もトラブルだらけだけど、それはまたの話。。。。
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