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主役を目立たせる練習

絵を描いていて
いまいち目立たせたいものに目がいかない
なんて悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

僕も次の2点

  • 絵に注目してほしいポイントがない

  • 光と影の色の考え方が曖昧

を最優先で改善しなければと模索中なんですが
このうちの1つ
「絵に注目してほしいポイントがない」については
ヒントが見つかったような気がします

そのきっかけは
先日やったスケッチで
主役を目立たせるってこういうことか
!と
実感したことです
この先に「注目してほしいポイントを作る」ということに
つながっていそうなので
今回は「主役を目立たせる」についてまとめます

その先日やったスケッチは簡単に言うと
・漫画のコマ割りのようにフレームを用意して
 小さく短時間でスケッチ
・マーカーのグレーで着彩

というものです

詳しく説明していきます


練習方法

漫画のように小さく何個も短時間でスケッチ

練習方法は
事前に下のように
1枚の紙に漫画のコマ割りのようなフレームを用意して
1コマ10~15分程度で
線画+グレイ3~4階調のスケッチをします

やってみた結果
次のような効果がありました

  • 事前にフレームを用意することで
    全部埋めなきゃと感じた

  • 似た構図にならないようにしなきゃと思った

  • 画面が小さいので、わかりやすい主役を描いた

  • 一度に見比べることでパターンに気づけた

画面が小さいので
真ん中にわかりやすい主役を描いた

という効果は大きかったと思います

描きやすいサイズでスケッチするときは
画面のおさまりの良さを最優先に考えて
距離感や空間を表現するのが好きなんですが
小さいサイズで短時間となると
とにかくわかりやすい主役を
画面の真ん中にドーンと描く
しかありません

主役を描いてみて初めて
今まで自分が主役不在の絵を描いていたんだなと
気が付きました

例えば上の2枚
マーカーでシンプルな3~4階調の明暗表現に
まとめきれませんでした

具体的には
この絵の、この部分を見てください
といった絵づくりにはなっていません
ただの状況説明です

下の図の上の段と下の段で違いを感じないでしょうか?
下の段の2枚は主役や見どころができています
(主役については後で説明します)

ただ、これも最初から気付いていたわけではありません
1枚の紙にいくつも描いたからこそ
見返した時に気付けたのです

グレイのマーカーで着彩

1つの絵では3~4階調で描いています
下の本で現実を観察して描くには4階調が有効だと言われる
と書いてあったからです


僕が使ったのはピグマペン0.5とコピックのNグレイ
明るさが近いとわかりづらいので
3、5、7、9のように飛び飛びで使っています


これはグレイの色数を絞って明暗を単純化する練習です

しかし
グレイで着彩したことで主役の有無に気づきやすくなりました
線画だけだったら気づかなかったと思います
線画のみと見比べてみてどうでしょうか?
目が行くところがわかりやすいと思いませんか

主役を目立たせる

下の図のように
主役の白丸や黒丸を目立たせようとすると
・主役付近のコントラストを強くする
・画面の端に注意が向かないように暗くする

など
それほど多くのパターンは作れません

このパターンをスケッチにあてはめると
下の図のようになります

下の図の一番上の段2コマは
ボールペンが乾かないうちに
マーカーを使ってしまったため
インクが溶けて紫っぽくなってしまいました

また
いつもの感覚で見たまま描こうとしたため
限られた階調数では明暗表現が上手くいかず
絵としてまとめきれませんでした
これでは時間がかかるばかりで枚数が描けません

そこで
3コマ目からは早く乾くピグマペンを使い
主役を決めて描くことで早く仕上げることにしました

このように
スケッチと単純化したパターンを見比べてみると
主役を目立たせるには
どうすれば主役の白丸や黒丸が目立つかを工夫するのが
有効だとわかると思います

この白丸、黒丸を使った単純化の話は
A.L.グプティルの本に書いてありました
詳細は本をご覧ください
「鉛筆で描く」の場合は103P(第32刷)
「ペンで描く」の場合は83P(第46刷)です

これを初めて見たときは
特になにも思わなかったんですが
絵作りというものを意識するようになったときに見返して
はやく真似して描いてみたい!とワクワクしました

残念ながら
そのまま真似することもなく忘れていたんですが
今回、自分のスケッチを見返して
この日の丸構図はグプティルの本で見たやつだ!
こういうことだったんだ!と腑に落ちました

まとめ

「限られたグレイの階調でスケッチ」をしてみたら
主役不在という自分の絵のクセに気付くことができました

「フレームを埋める」ことを目的に描いてみたら
普段は描かないようなものを描いていました

「時間制限」を設定したら
深く考えずに手を動かすことに集中していました

「1枚の紙に小さく多く描いた」
見比べることで問題点や共通点に気付くことができました


僕と同じように主役不在や
ポイントを作って目立たせることが苦手という人は
白丸や黒丸を目立させるパターンを
思いつく限り描き出す
ところから始めてみてはいかがでしょうか?

たった数分で終わることが
近い将来大きな気付きにつながる
と思います


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