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「M氏への手紙」

ここのところ、毎日のように、「M氏への手紙」を書こうと思っている。

家に帰るとき電車を待つときや電車で座れずにいるときに、頭の中で、M氏とのことをあれこれ思い出しながら、書いている。
M氏が、僕が書いたダイヤモンド・オンラインの記事を褒めてくれたと、いま彼の側にいる先輩から伝え聞いた。

僕は学生アルバイトから河合塾に勤めることになったのだが、配属は東京。

当時、名古屋と東京は何かと仲が悪かった。人事は何も言わず僕を送り出したが、僕はその融和のための先兵、もっと言えば、名古屋の本部による東京制圧のために送り込まれたのだろう。

そうした事情は東京の職員や講師にもなんとなく伝わっていたのだろう、優しく迎え入れてくれる人、快く思わない人がいるわけで、そこをうまく立ち回らなければならなかった。

そんな僕にM氏が教科の会議で東京に来たときに
「ごっちゃんに差し入れだ」
と言って焼酎の小瓶を持ってきてくれた。僕はそれをいつまでもロッカーにしまい込んで、それを見ては「M氏が頑張れと言っているんだ、頑張ろう」と鼓舞していた。

僕が東京に行ってからは、毎年のように、横浜、池袋、立川、松戸、千葉、大宮と、新しい校舎を建てていった。
職員も講師も最初は少しだったが、東京の業務拡大が急激に進むことで名古屋から東京への異動は年を追うごとに増えていった。
小林敏明は名古屋から東京に移り住んだ。
M氏も週1日の横浜から始まりやがて泊まりで東京にやってくることになった。

***

そんなことを振り返っているのだが、なかなかまとまらない。

明日、名古屋に行く。
だから今日中に書き終えたい。

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