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数学と大学入試

よくよく考えたら僕らの頃は経済学部で数学が課されていた。慶應の経済に限らず。
もちろん共通1次は文理関係なく5教科7科目。数学は2Bまで、理社は2科目ずつ。
塾高や県浦和などでは文理関係なく数3をやっていた。
当時、アメリカに留学したときに最初に受講すべきは数学だと言われていた。

いま、進学校でも、私大文系にシフトする公立の中には、数2Bを受講している生徒は3割だとも聞く。
高度な数学を誰しもが学ぶ必要はない。
これが学習指導要領にも反映されている。
世界的にみれば、数学を必須とする国は少ないそうだ。

僕らが大学を卒業する頃、証券と情報系は早くに内定が出ていた。
就活したくなければさっさと決める手段として、情報システム会社はあった。
同世代のシステム系には、意外と文系が多い。

数学をいつどのくらい学ぶか。
重厚長大な理工系は大学入学前にちゃんとやった方が良いけど、経済学部って大学で偏微分を教えないと授業にならないはず。
かつて情報系で学ぶのにどのくらいの数学が必要かを大学教員に尋ねたことがある。
答えは素養があれば良い。
数学が嫌いでなければ良い。
何人にも聞いたけど、だいたいこの線だった。

2025年度以降の大学入試はまた昔に戻っていくのだろう。
そして、高校1年までに社会に出るための素養を身につけ、高校2年からは大学入学準備。あるいは専門学校進学を含めて就業準備。

そうなれば、大学の選抜はもう少し有機的になりつつ学習者にとっても学びやすいものになる。

早稲田の入試改革は政経が数学を課したことばかりに注目されるけどそうじゃないんだよなぁ。
そういう理解を高校や受験生にしてもらわないとダメだと思うので、多くの人に「ダイヤモンドセレクト2018 8月号」の早稲田の記事を読んでもらいたい。

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