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#32 紅いコーリャン(1987)

18歳の娘・九児はロバと引き換えに造り酒屋の主に嫁がされる。しかし、嫁入りの輿を担いだ青年・余と激しい恋に落ち、夫が行方不明になったのを機に余と再婚することに。造り酒屋を継ぎ、商売は順調。だが、この地にも日本軍が侵略してきて...

チャン・イーモウの初監督作。
コン・リーが初々しくてチャーミング。
この映画は花嫁衣裳、御輿、酒、夕焼けなど色々な紅が繰り返し登場する。
紅は何を意味するのか?
最後のコーリャン畑一面に広がる紅に集約されていて度肝を抜かれる。

正直、同監督の「あの子を探して」や「初恋の来た道」辺りの温かみのある作品から入った自分としては抗日の所で複雑な気持ちになるので手放しで傑作とは言えない。
しかし、ギラギラとした、この映画を世に出したいと思う迫力には惹かれる。チアン・ウェン演じる野性味のある男に惹かれた九児のように。



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