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パドルの持ち方② 右手固定

体幹の力を伝えやすくパドルを持てると、体全体を使って漕ぐことができます。

パドルの持ち方のポイントは、3つ。
① 持ち幅
② 右手固定
③ 下から支え持つ

今回は、②右手固定について説明します。
ブレードで確実に水をつかまえるためには、とても大事な意識です。

水をつかまえるために

カヤックはブレードで水をつかまえて、そこを支点にボートを動かしていきます。
しっかり水をつかめると、ボートがひと漕ぎで大きく動かせます。
うまくつかめないと、支点が定まらないためにボートを動かしづらくなります。
ここ一番でぐっと効くストロークを打つためには、ひと漕ぎひと漕ぎすべてのキャッチで水をとらえる意識をもつといいです。

右手と左手の動きの違いを覚えると、水を確実にとらえるブレードの角度を作りやすくなります。

リバーカヤックで使うパドルは、左右にねじれた(=「フェザー」といいます。30°~60°のものが多いです)方向に付いています。
これは空気の抵抗をなくすのと、脇をしめて押しやすい体勢を作るためです。

フェザー角のついたパドルを使って水をつかむためには、右手固定でブレードの角度をコントロールします。

右手を中心に動かす理由

世の中は右手が利き手のひとが多いです。
なので右手固定になっています。
世の中には右手固定のパドルしか出回っていないので、左利きのひとも右手固定で覚えましょう。

腕を伸ばして正面にパドルを持った時に、
 右のブレード面が自分向き
 垂直
になっている状態が、水をつかまえやすい持ち方です。

スクリーンショット (4)

ブレードは右手でコントロールします。
なので、右手は最初に持ったブレードの向きのまま、ずらさないようにします。
反対に左手は、右手の動きを邪魔しないように、左手の中でパドルのシャフトを滑らせます。
この右手と左手の動きの違いがポイントです。

強く握ってしまったり、左手が握りっぱなしになってしまうと、ブレードの向きをうまくコントロールできません。
漕いでいるのにうまく水をつかめないなと感じたときには、
 握りすぎていないか
 左手が握りっぱなしになっていないか
を確認するといいです。

右を漕ぐときには、右ブレードを右手でコントロール。
左を漕ぐときにも、左ブレードは右手でコントールです。
左側は右手から遠いので、ついつい意識がなくなってしまいがち。
左左へとボートが動いてしまう、もしくは左が軽くてスカスカするかんじがしたら、左側のブレードを忘れちゃってるときです。
左ブレードの向きを丁寧に作るようにするといいです。

動画で見てみよう

水の上で感じてみよう

実際に水の上に出ると、水をつかまえた重さを感じます。
重い手ごたえがあるときが、キャッチができたとき。
逆にスカスカして軽く感じるときには、ブレードをいろんな方向へ動かしてみて、重さを感じる角度を探るといいです。
このとき、大胆にブレードの角度を変えてみると、見つけやすいです。

特に左側はスカスカしやすいです。
左手の中で滑らせて、ブレードの向きを大きく変えてみましょう。

経験者は、スカーリングで左右の手の動きの違いを試してみるといいです。
右手でブレードの角度をコントロールする感覚をもつと、左ブレードのコントロールがやりやすくなるのを感じられると思います。

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