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2024 5月号 アマチュア競技大会の医療サポート

皆様こんにちは
5月になりましたね!
4月は環境が変わる方も多く、適応が上手くいかない場合があったり、ペースがつかめなかったり、それぞれの戦いがあったかと思います。

さて、私もそうですが日々社会で戦い、休日はそれぞれの趣味のスポーツの試合などに出て己と戦ったり、相手と戦ったりしている方もいらっしゃるかと思います。
また、御自身のお子さんや家族が大会に出るのを応援することもあるかと思います。

そんなアマチュアの競技会を開催するにあたり安全面に配慮が行き届いている大会であれば競技者も安心ですよね。特に怪我のリスクが高い格闘技などの競技ではドクターがいることも多いですが、一方でドクターを準備するには人脈が必要だったり、コストの面で負担が大きかったりと多少ハードルがあります。なので、看護師や理学療法士、柔道整復師といった医療従事者がドクター代わりに救護を担当する場合も多いです。

一方で、怪我のリスクが低い競技では医療従事者を全く用意していない大会もあったりします。そのあたりのさじ加減は大会や競技のリスク、大会の規模、主催者の安全意識、業界のしきたりなどの総合判断で決まることになるかと思います。
特に初回の大会などでは、大会主催者は開催準備に奔走され、最後の最後で「あ!そういえばドクター用意してなかった!」という感じで急遽オファーを出すことも多いのでなかなか見つからないケースもあるのではないかと推察しています。

主催者の安全意識が高い場合や、第30回とかで運営のシステムで流れがすでに出来上がっている大会はかなり早い段階でお話を頂くことがあります。
ドクターとしてお声がかかった段階で、主催者の方とお話をすると安全に対してどの程度の意識で考えておられるかがある程度わかります。

私自身はトップレベルのプロ大会もサポートさせていただいていますが、若手の駆け出しのころ、どんなオファーでも受けるという姿勢でやっており、学生・ちびっこの大会、得体のしれない大会など様々なドクターをやってきました。

今回は、そんな駆け出し時代の話から、トップ大会を経て、改めてアマチュア大会での立ち回りなどを考察してみたいと思います。

私の現場デビューの日は鮮明に覚えています。恩師のドクターに「スポーツ現場興味あるの?お前この日空いてない?手伝ってよ」と連れられて行った先はいわゆる地下格闘技に類する大会だったのだと思います。

会場に到着すると、駐車場についた時点で何やら様子が・・・

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