登山で使用してきた「ウォーターシステム」のレビューまとめ
行動中の水分摂取はとても大事なので、軽量化よりも、使い勝手を重視しています。ある程度は満足のいくシステムにたどりつくことができましたが、現在も研究中です。
1. カタダイン BeFree
登山をはじめたきっかけである YouTuber の Kraig Adams が使っていたので真似して購入しました。携帯浄水器の存在をこのときに初めて知りました。
たまたま購入したものが不良品だったのか、たった 2 回 の使用でソフトボトルから水漏れが発生して使えなくなってしまいました。そもそも BeFree ソフトボトルの口径は特殊であり、ペットボトルなど別の口径のボトルに切り替えることもできないのは自由度の低さを感じました。
2. ペットボトル(1L) & Swayer Micro Squeeze
海外ハイカーのウォーターシステムを調べると、ほとんど全員が Smartwater bottle (1L) を使っていました。真似をしようとしましたが、日本では残念ながら Smartwater bottle は売っていないようです。そのため、炭酸水の入っていた 1 L のペットボトルで代用することにしました。
炭酸水が入っていたペットボトルは普通のミネラルウォーターのペットボトルよりも少しだけ丈夫です。炭酸水自体はふるさと納税で購入しています。
ペットボトルは軽量であり、透明であり水の残量が明白というメリットがあります。山行を終えたら帰り道のゴミ箱に毎回捨てていました。使い捨てにすることで衛生面も気にする必要がなく、自宅に帰った後に洗う手間もありません。
ペットボトルでも耐久性は問題ないと感じました。何度か地面に落としましたが、割れたことは一度もありません。ペットボトルの柔軟性が、衝撃を吸収しているようです。
Smartwater bottle の場合は、標準でスポーツキャップが付属しているので、キャップを回して外すことなく飲むことができます。この機能を真似するために、スポーツキャップを購入してペットボトルに取り付けました。
スポーツキャップによって、通常のキャップよりも手軽に水分補給をすることができます。ペットボトルを押し込むことで水を放出することができます。口を接触させずに飲むことができたので、衛生的にも優れていました。ペットボトルを押し込む具合がいつも一定になるので、自然と水の摂取量も一定となって、コンスタントなペースで水の補給ができました。
スポーツキャップは普通のペットボトルキャップと違って、水が多少漏れることがあります。特に公共交通機関でザックを倒したり横にして置くことがある場合は要注意です。私はこのような場合、通常のキャップを使用して、登山開始直前にスポーツキャップに換装するようにしています。
さて、浄水器としては新たに Sawyer Micro Squeeze を購入しました。ペットボトルと口が合うので、ボトルの選択肢が限られず、自由度が高いです。
通常の Sawyer 浄水器は浄水のスピードに難があるといわれますが、Micro Squeeze は欠点を解消しています。浄水能力が落ちたときにはバックフラッシュにより性能を戻すことができるとされています。
このシステムを 1 年ほど継続して、欠点に気づきました。
1つ目は、サイドポケットからペットボトルが取りづらいのが欠点です。 1 L ペットボトルは片手で持つには径が太く、水を入れていると重さを感じます。
特に飲むために顔の高さまで持ち上げるときに大変です。サイドポケットへの出し入れも、腕を後ろに回すためにただでさえ関節に負荷がかかりますが、1L ペットボトルのサイズと水の重さは拍車をかけます。
さらに、水を入れるときに、不便を感じることがありました。特に深さがない水源のとき、ペットボトルがつっかえることで、満足に水を汲むことができませんでした。
そして浄水器について、そもそも日本の一般的なテント泊登山では出番がないと感じました。海外トレイルの場合、途中の整備された水場ポイントがなく、一方で自然の水源が多い谷地形をあるくため活躍していると考えます。
一方で日本の登山道は、尾根伝いに歩くことが多いため、自然の水場に出くわすのは稀です。浄水するための水を見つけるのが大変です。
そもそも日本の登山道は整備されているので、途中のポイントごとに整備された水場があることがほとんどです。一般的な登山スタイルの場合、浄水の機能は不要と考えました。
3. ペットボトル(500mL) & ソフトボトル
使用するペットボトルを 1 L → 500 mL にしました。サイズがスリムになって、重くなりすぎず、持ちやすくなったことで水分摂取がしやすくなりました。
ペットボトルをサイドポケットに収納すると結局アクセス性が悪いと考えて、ショルダーポケットに収納することにしました。腕を背中の後ろ方向に回す必要がなくなり、億劫さがなくなりました。こまめに水分摂取ができるようになりました。
500 mL のペットボトルもやはり元々は炭酸水が入っていたもので、ふるさと納税の返礼品です。
500 mL のペットボトル 1 本では足りないので、別途補充用のボトルを用意する必要があります。補充用のボトルとしてはソフトボトルを採用しました。
水を入れていない時、ソフトボトルはコンパクトにたためます。さらにペットボトルと比較して、どのような水場でも水を採取しやすいにもメリットです。水場が浅くても、水を容易に汲むことができます。
ソフトボトルは EVERNEW のウォーターキャリー 900 mL を 2 つ 用意しています。Platypus と比較して、キャップが本体と繋がっているため紛失しません。ゴムストラップによってたたんだときにバラけません。価格が Platypus の半額というのも良い点です。
ソフトボトルのサイズについて、2L を 1 つ ではなく、 900 mL を 2 つ 用意しています。理由は小さいサイズはやはり補充時に取り扱いがし易いこと、1 つが壊れても問題なくするリスクヘッジです。
補充時はスポーツキャップをソフトボトルに接続してノズルとして使います。ノズルをペットボトルの口に挿すことで、補充時の水をこぼしにくくなります。
ソフトボトルはペットボトルとは異なり使い捨てることはしません。ソフトボトルのデメリットとして洗いにくさがありますが、直接口をつけることは無いため、そもそも洗う必要がないと考えています。使用後は水道水で軽く中身をすすぎ、冷凍庫に保存して雑菌の繁殖を防ぎます。
このシステムを気に入って 1 年以上 継続していますが、最近はこのシステムの欠点にも気づいてきました。
1つ目に、ショルダーに取り付けたペットボトルはたとえ 500 mL のスリムサイズでも邪魔に感じる点です。たとえば日焼け止めの塗り直しや、ウエストポケットへのアクセスといった、体の正面で両手で操作するシーンでペットボトルを邪魔に感じます。
2つ目に、ザックをおろして背負いなおすときに、ペットボトルを装着したショルダーストラップが巻き込まれてしまう点です。固い感触のペットボトルが巻き込まれると、接触した体が痛く感じます。テント泊登山用のザックは重いので、巻き込まれた状態を解消するのも一苦労です。ザックを背負いなおすのが億劫になると、そもそもザックをおろして休憩をするモチベーションが下がってしまいます。
そのため改善策を引き続き検討して、現在も新しいウォーターシステムを検討中です。
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