登山で使用してきた「ボディバッグ」のレビューまとめ
ボディバッグは日帰り登山というよりも、テント泊登山で活用しています。一時期はボディバッグを使わない運用も試しましたが、最近また携行するようになって便利さを感じています。
① HYPERLITE MOUNTAIN GEAR "VERSA"
登山ではカメラやスマホなどの小物を持ち運ぶのにボディバッグが便利です。私はテント泊登山を始めたときに、HYPERLITE MOUNTAIN GEAR のザックを購入しました。そのときに同じブランドのボディバッグも一緒に買ったのが、VERSA というモデルです。重量は 121 グラムです。
このボディバッグは本体が完全防水の DCF 素材でできています。更にはジッパーを止水ジッパーにもすることで、ボディバッグ全体として防水性を極限まで高めています。
またザックに外付けできるように、ボディバッグ自体からストラップを外してポーチ型にできること、別のストラップを通せるスリーブが内蔵されています。
しかしながら約 1 年の使用の後に、耐久性の点で4つの課題を感じました。
まず1つ目に、ボディバッグに穴が開いてしまったことです。DCF 素材は伸縮性がないため、尖ったものや金属パーツなどを詰め込むと穴が開きやすいです。
私は一眼カメラを入れていたのですが、凸な金属パーツ部分が常に生地に押し付けられていたようで、穴が開いてしまいました。一眼カメラのサイズに対して、ボディバッグは容量 2.5L でこれがぴったりサイズであったため、かかる力が大きくなってしまったと考えられます。
柔軟性のあるナイロン生地であれば、ここまでの穴が開くことはなかったのではないかと思います。
2つ目に、DCF 素材はシワになりやすい点です。ボディバッグは体に密着させて使うため、引っ張りやひねりなどの力がバックパックよりも多くかかります。
普通のナイロン生地のボディバッグであれば柔軟性があるため、そういった力を吸収できますが、DCF 素材には柔軟性がないため、シワという形で現れます。
そもそも VERSA は丸みを帯びた小さいポーチ形状になるように縫われているので、シワが付きやすい印象です。
例えば DCF 素材のバックパックを観察してみると本体自体はシワが目立ちません。一方でロールトップ部分は手で巻くために引っ張りやひねりの力がよく加わる部分のため、シワになっていました。
シワは見た目が良くないだけでなく、汚れが付着しやすい原因にもなっていました。
3つ目に、DCF 素材は縫製するのが難しいようで、縫製の糸のほつれが目立ちました。これもやはり DCF 素材の柔軟性の欠如が原因だと思っています。
ナイロン生地であれば柔軟性があり、縫製によって穴があいても自己修復的な収縮によって、縫い目は目立ちません。糸のほつれは見た目だけでなく、耐久性に直結すると考えています。
4つ目にジッパーが壊れてしまったことです。VERSA のジッパーは止水ジッパーであるため、普通のジッパーよりも固くて開閉に力が必要です。
ボディバッグはとくに開閉の頻度が高いので、開閉時の大きな力を何度もかけることになります。その結果、ジッパーの歯が外れてしまい、開閉できなくなりました。
HYPERLITE MOUNTAIN GEAR の VERSA は、見た目や軽量性、防水性などは素晴らしいボディバッグです。
しかし、DCF素材および止水ジッパーについて、耐久性の点で満足できませんでした。
また防水性は、ポリ袋をボディバッグのパックライナーにすれば中身を濡らさずに済むことに気づいたので優先度を下げました。
② Cotopaxi "Bataan"
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