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コップで生け花001(チューリップ)投げ銭

身近な材料で生け花に挑戦します。基本的に使うのはコップ! わたくし後藤グミは草月流(生け花の流派)の師範(先生になれる資格)を高校生の時に取得。しかし結婚後教室にほとんど行かなくなり、このままではもったいないと常々思っていました。noteを通じて花のある生活を気軽に楽しみたい!

まずは花を買います。花屋に行くのもよいですが、一番手軽に入手できる場所、それはスーパー。入り口すぐの青果コーナーあたりに仏花と共に置いてあります。選ぶポイントは花のバランス。今回はコップに生けるので量が少ないものを買いました。また【メインになる花(チューリップ)】と【空間を埋めてくれるモワッとした花(レースフラワー)】の2種類が入っているとバランスがとりやすいのでオススメです。¥307。

<必要なもの>スーパーで買った花(チューリップ・レースフラワー)・コップ ・ハサミ・ボウル

コップはなんでも可。ワンカップ大関の空き瓶でもいい。ハサミは花切り鋏をおすすめします(100円均一にもある)。ボウルは鍋でも洗い桶でも、水がためられる容器ならなんでもよいです。

メインの花を適当な長さに切ります。

葉っぱの所でカット! こうすると、分割した葉っぱ部分も後から生けられるのです。長い花は切り分けてお得に使いましょう。葉っぱギリギリの所をナナメに切るとカット面が目立たなくてよいです。

こんな感じに分割↑

メインの花はコップに対して1.5倍くらいの長さにします。長すぎるとコントロールが難しくなるのでこのあたりが無難。

長さが決まったら、ボウルに水をはり、枝や茎の根元を水の中に入れて、水中で2cmほど切り落とします。これを水切りといいます。こうすると花が吸水しやすくなり、長持ちします。少し面倒ですがやる価値は大。切り花には水切り。今回一番のポイントです。写真はガラスボウルですが普段は洗面所の洗面ボウルに水をためて水切りしています(洗い物が減る)。

水を入れたコップにメインの花(チューリップ)を生けます。

もう一本のチューリップをメインの花より少し短くして水切りします。

生けました。この後、さきほどの分割した葉っぱも入れます。(が、今回は入れない方がよいバランスだったので分割葉っぱ使いませんでした。分割術は今後も使えるので覚えておくと便利です)

最後にレースフラワー。コップのふちあたりに花がくる長さ(残りの空間を埋める感じ)にして、水切り。足元を引き締めます。

だいたいこんな感じ。メインのチューリップとレースフラワーの組み合わせすきだなあ。あとは花の向きの微調整。

人の顔にもベストな角度があるように、花にもベストな向きがあります。それは千差万別。手に持った花を絶世の美女だと思って一番美しくみえる向きを探します。真正面ばかりがいいとは限りません。特にチューリップは少しナナメの向きがセクシーになりやすい。背中美人というか全体の曲線がきれいなので、それを活かすとよいです。私の生け花の先生はこのベストな向きを探す天才で、同じ花材でもここまで美人になるのか! と習い始めた当初驚きました。生け花の神髄はここにあります。メインの花は特に集中して向きを調整。それがビシッと決まったらあとは「私の美人ちゃん♪」とその花を愛でます。自分でその花の一番を見いだしたのだから、いい気分です。

完成! 308円でとても豊かな気持ちになれました。久々に花を生けると楽しいなあ。これからもスーパーで花を買って生けよう。

※本文はここまでです。この記事がよいと思う方は投げ銭をお願いします。この花代が集まるといいな。もちろん投げ銭なしの「スキ」も大歓迎。

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