にじっぺ茨城 さんに対してのコメント。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16790620675860
(茨城新聞クロスアイより) に
twitter で「やはり、LGBT を声高に主張する人。胡散臭い」との投稿 をなされ、削除されたというニュース記事に対して、
令和5年 4 月 6 日。茨城県議会議員の山本美和さんから、にじっぺ茨城 https://sites.google.com/view/nijippeibaraki
代表の永瀬 さんとの対話 をする機会を設けてもらいました。1 時間ほど懇談をさせていただき、当ツイートの意図や背景、LGBT の法案等に関する思いも含めて、お話をさせていただきました。
その上で、今回の投稿に対して、にじっぺ茨城のメンバーからも了解をいただき、にじっぺ茨城 さんに対する回答をアップさせていただきます。
にじっぺ茨城 御中
今回は、代表の永瀬さんとお会いすることができて、まことにありがとうございました。「LGBTを声高に言う人は胡散臭い」とツイートした件に対して、詳細をご説明させていただきます。
率直に事実であります。
真意は次のとおりです。
もともと自民党の一部に、LGBTについて法整備に積極的な議論が展開してきた政治的な背景があります。令和5年5月16日でも、自民党の総務会で国会での議案提出が了承された報道がありました。「LGBT理解増進法案」の法案に対して、私は、前々から否定的な考えでありましたので、それに対してのツイートをしたわけです。3日後に、これは誤解があるだろうなあと感じ、削除しました。案の定、マスコミ各社(1番目は茨城新聞、2番目が朝日新聞、3番目が共同通信社でした。)から、取材を受けて、「記事にしたい」とのことでしたので、私は、「事実なので、OKですよ」ということで、ネットなどで、記事が報道されたということです。
もともと私は、人間の内心の自由に関することに、対して法整備をすることに、「極めて慎重にあるべき」との考え方があります。これは、統一教会の問題に対しても、信仰の自由と政治活動の自由に対して議論がマスコミ等により、取り上げられておりましたが、あたかも統一教会を取り締まるために、信仰の自由に対して、政治力で一定の法整備がかかってしまうことに対して、一時的な取り上げ方が進んでいた様子で、自民党の対応に対しても、不安感を持っておりました。
統一教会も信仰の自由に対して、政治的規制をかける案件です。LGBT理解増進法に対しても、基本的には、内心の自由に対して、ある一定の法規制をかける法律になります。
これらの法整備に対しては、きわめて慎重なる議論が必要だと感じているわけです。これが私の基本的な考え方です。
LGBT法整備に関しては、現在の日本社会の中に、「法整備」に至るまで、多くの政治問題があるのか?また、対象とされるLGBTの方々の中で、法整備を求める方々が、大多数なのか??ここら辺がしっかりと把握できているのか??とても疑問に感じていたからです。
政府自民党、野党他でも、マスコミでも、本当にLGBTの方々の意識調査やアンケートを含め、意見集約をしっかりしているのか?またそのうえでの法整備なのか?特に、自民党の一部の法整備積極派の方々の法整備に対する根拠の議論も、きわめて稚拙であることは、いうまでもありません。
5月16日の法案提出方針を了承した自民党の総務会などにも、逆に法整備に反対の意思表示を示すLGBTの方々の団体から、意見書が提出されております。
法整備を図る以上は、現在の日本の社会に、西欧社会に匹敵するほどまでにひどい差別があるのか?法整備をするうえで、政治的な背景を考察すると、マスコミの報道の仕方も、政府自民党や野党の含めた方々の議論のあり方、および最近の風潮にどうしも首を傾げてしまう。
あまりにも、一過性のもので熱だけを帯び、危険を感じます。
今回の私のツイートの記事に対して、LGBTの方々の中にも、多くの支持のメールやコメントを頂いています。「私は法整備など求めていないので、引き続き、訴えてほしい」。「あまり騒がないでほしい。そっとしてほしい。」。「法整備をしたことで、訴訟が多発する社会を求めてはいません。」等の意見です。
逆に、私に対する批判的な意見も多くありましたが、その方々の意見は、「差別主義者は死ね」 。「謝罪しろ」。「人格を疑う」等の意見でした。
なお、報道の仕方について、私のツイート削除を報道した中で、正確に報道した会社は、茨城新聞社と朝日新聞社でした。共同通信社は、「LGBTは胡散臭い」と報道しておりました。私がツイートして削除したものは、「LGBTを声高に言う人は胡散臭い」とツイートしたもので、事実とは、違う報道のされ方をしました。受け取りによって全く違ってきますね。
といっても、Twitterのような表現の仕方については、誤解を与える受け取りをする方々多くいることも事実ですので、この点が、私も共通の認識として、配慮に欠けていたし、ご迷惑をおかけしたと思っております。だからこと、自ら削除したのですが・・・。(少し言い訳っぽくなりましたが・・・)。
海外の事件の判例を見ると、性自認で女性とする男性が、「自分が女性」として主張して、女性の更衣室に入り、盗品や性犯罪に事件が発展して、その被害を訴えた女性が、裁判で負けて実刑判決を受ける事例が顕在化されております。法整備により、女性や子供までが、犯罪者としてさらされることに、危険性を感じざるを得ません。一口に「トランス女性」といっても色々な方がいます。一律に「トランス女性」を「信頼できる」存在と一括りにして法整備を考えることはできないはずです。社会には、善意な方ばかりではありません。悪意に利用する人がいるものなのです。
学校教育の場でも、公衆トイレなども、トイレ表示を多目的トイレに変えたが、あまりにもクレームがあり、元の表示に戻すことで収束した例もあります。
LGBT理解増進法制度は、「差別をなくすため」「生活しやすくするため」といった法律の目的ばかり並べていますが、法律が何を社会にもたらすかという議論がまったくありません。それが慎重さに欠けている点です。
法整備を求める以上は、法律ができた場合にはどんな事態を招くのか?あらかじめしっかりと考えて議論すべきで、マイナス面を排除しようとする議論展開はとても危険です。
だからこのことに「胡散臭さを感じる」わけです。
私の記事に対して、批判的なコメントしてきた方々のほとんどは、過激な厳しい攻撃をする方々ばかりが正直な印象で、多様性を認め、差別をなくすための法整備を訴える勢力とは、まったく逆のイメージを持っております。逆にLGBTの方を利用しているとでも感じます。
私がYahoo!のネット記事に流布されたとおりに、(もちろんネット社会だから、原因を作ったのは私ですが)、現在、LGBTの法整備について、疑問や不安を口にしただけで、集中砲火のごとく騒ぐことに、異常な感覚を持ちました。怖くて仕方がありませんし、これでは真摯な議論ができるか??どうか??
余計に、政府自民党が、法案了承に至り、今回のLGBT理解増進法の制定は、危険な領域に入るとのイメージは払しょくできません。
最後に、にじっぺの方々に、もう一度言い訳をしますが、私は、LGBTの方を胡散臭いとは、一度も申しておりません。胡散臭いと感じているのは「声高にいう人」です。LGBTの皆さんを利用している方々なのです。
最後に、代表の永瀬さんとの面会は、非常に有意義なものだと感じております。また地域に多様な居場所づくりなどにも、私は今後も大いに理解をしております。少なくとも現行法の法律上で、皆様の居場所づくりや社会活動を通して、実現することは可能だとも感じております。さらに、もともと日本の社会が、海外と比較すると排他的な社会ではない。多様性を認める社会としては、逆に、日本はかねてから歴史的にみても、寛容な社会だと思います。
長文になってしまいましたが、私からの釈明文というか詳細な説明とさせていただきます。なお、議会でも、今年度にLGBTに対する勉強会を開催する企画が議論されております。もちろん、議会としては、法整備やLGBT社会に寛容な考え方の講師を呼んでの勉強会。またもう一方では、逆に法整備に慎重な方を講師に呼んでの勉強会。そんな議論をしております。
手前みそではありますが、つくば市議会は、双方の議論をとても真摯な議論をしております。正直、国会よりも地方議会の議論のほうが、見やすく議論がまともだと自負をしております。
以上、ながながとお付き合いいただければと思います。
ありがとうございました。
令和5年5月18日
文責 つくば市議会 議長 五頭泰誠(ごとうやすまさ)