私にとって最後の卒業式(送り出す方として)

これから私にとって最後の卒業生を送り出しに行きます。

出勤しながらこれまで送り出してきた20期分の卒業生たちのことを思い返していました。
初めて送り出した卒業生たちはとても個性豊かでしたし、担任として初めて送り出した学生たちは今でも名簿順に名前をソラで言えます。
東日本大震災発生時に卒業式を行っていたこともありました。避難誘導や経路確認したりしながら担任クラスの学生たちを送り出すという状況で、非常に申し訳ない最後になってしまったこともあります。

それらの多くの経験は、私の教員生活の前半に集中しており、思えば私が「先生」という職務に芯から向き合い濃密な時間を過ごしていたのも前半なのかもしれません。
教員生活後半は後輩教員の育成やマネジメント職務が中心となり、数歩下がったところで学生を見守り指導することが多くなりました。
それはそれで組織を維持発展させるために必要なことではありましたが、少し寂しい気持ちもないといえば嘘になります。

この1年間は自分の挑戦に向かう心と、学生たちの前に立つ先生としての心との間にあり、少々複雑な心境の中にあったように思います。
目の前にいる学生たちに少し申し訳ない気持ちがあり、無意識のうちにこれまで以上に距離を置いてかもしれません。
それも自然なことかもしれませんし、立つ鳥跡を濁さずではないですがそれで良いと思っていました。

でもダメですね、ここにきて感情が溢れ出てきました。
こみ上げてくるものが、時間が経つごとにあります。

おっと、そろそろ時間です。
続きはまた気が向いたら書こうと思います(これも気分で書いているのでサーセン)

では、卒業生を送り出しに会場に向かいます。

卒業生たち、本当におめでとう!

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