今週のブルージャイアントが面白くなかった理由とコマ割り

※完全個人の感想かつ自分への記録。ネタバレ注意です

最近のブルージャイアントは正直面白くない
正確には、前より面白くない
「なんでだろう?」と読後見返したりして分かったことを記録にしたい


今週、子供が大に練習していい場所とNYの街を案内する話だ
街の人と子供が話す中で家族の話が出る
それで、大が子供の家族や環境について聞く

凄く自然な流れだが、ここからの情報が入ってこなかった
自分の頭に残ったのは
子供の父親が帰ってこない、兄貴も出ていっている
だから最悪な状態を想定も準備している
それに対して大は「良い未来を信じよう」的なことをいう

全く感情が動かなかった
①顔マンガだった
大と子供が話す会話のコマ割りが、2人の顔を交互に繰り返していた
絵が機能していないんだ。小説の文章を読んでいるのと変わらない。
コマ割りが単調で読者にも響くものがない
結果、残ったのは情報だけで感情に心に来るものはなかった

②大の行動がない
大は説明を受けて、子供の母親?から余ったご飯をもらって、ヒップホップのサイファーを見学した
サイファーでソロで強く激しい奴が勝つと学んだ大
「良い未来を信じよう」と大らしいが
言葉だけなんだ
今回、大は実質何もしてない
ただ言葉で伝えただけなんだ

街の状況、悪い未来がある、上手くいかない現状がある
ということを受け入れた上で、大が行動する
それでも練習するとか、何かしらアクションをする
それで「良い未来を信じてるから」というのは説得力がでたと思う

マンガはセリフ+絵で伝えることが大事だ
顔マンガはお互いの「感情」を伝え合うときは効果的だ
情報や説明をするときには効果が薄い
この塩梅を極めてるのが「あだち充」だと思う


マンガで使う言葉・セリフは単体では効果を得ない
行動でセリフに根拠を持たせ、言葉に重みと深みを与える
そして読者に絵で映像と感情を記憶させる

「行っといでばか息子…」
これで思い出すのは、冬に咲く桜の絵だ
これの前のページには感情を露わにするドクトリーヌとチョッパー
「サンジ…風邪引くなよ」
同様にサンジが泣くのを我慢して食いしばる絵だ
ゼフの顔ではなく言われたサンジをアップにする尾田先生神です
その後感情を露わにしたサンジの顔
そして「くそお世話になりました」の土下座の絵

シーンを主役にしたいなら絵を
キャラの主張と感情を直接強くしたいなら発言する人を
セリフを言った側か言われた側。どっちを主張したいかでどっちの顔をコマにするか考える

良いセリフは、セリフの根拠と印象的な絵が重なって成り立つんだ

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